2017年にスペインに訪れた観光客数が今までの記録をさらに更新し、8200万人にも上ったそうです。ご存知のようにカタルーニャ州では独立騒動のため、観光客が減少し、他の州より伸び率が少なかったらしいので、もし独立騒動がなければもっと人数が多かったのではないでしょうか?
日本でもここ数年外国人観光客が大幅に増えており大きな話題を呼んでいますが、それでも2017年は2900万人だったということですから、この数字から見ても、スペインが観光立国だということがお分かりいただけると思います。
マドリードも観光客が大幅に増えた州のひとつですが、観光客があちこち移動するのにとても便利なのが地下鉄ではないでしょうか。路線も多いし、電車の本数も多いので待ち時間も少なく、昼間の時間帯ならとても安心して乗ることができます。
ただ、注意してほしいのが、切符の買い方が2017年のおわり頃から変更になっていることです。
今までの、一回券や十回券の紙の切符が廃止されました。どうしたら地下鉄に乗れるかというと、まず2.5€のムルティ・カードというカードを購入して、そのあとにそのカードにチャージする方式に変更になりました。チャージは、地下鉄一回分でも十回でもOK。前の紙の切符の時と同じように、他の人が使うこともできます。
紙の切符廃止となり、カードに何度もチャージできるので、エコではありますが、外国からの観光客の方々にとっては、カード代がかかるので不便な点もあるのではないでしょうか?
それに、10回券を買ったとき、紙の切符であれば、使った分だけ改札を通ったときに印がつくので、後何回使えるかすぐに分かるのですが、カードでは分かりません。そこで、スマホのアプリがあって、それをダウンロードしておけば、NFC機能を使ってカードをかざすだけでどれだけ残っているか分かるようになっています。また、地下鉄だけではなく他の近郊バスなどの回数券もチャージできるので、住民にとっては便利です。
マドリード地下鉄の10回券は、私たちが住み始めた約20年前は本当に安かったです。調べてみたら、2000年は10回分がたった4.24€だったんですよ。それが、今では12.20€。日本の公共交通機関に比べればまだ安いかもしれませんが、20年間で約3倍はすごい値上がり率です。特にリーマンショック後の財政難の時にググっと上がってしまいましたね。
私は郊外に住んでいるので2018年になってからまだマドリードの地下鉄を利用していませんが、観光客の方々にとっては混乱してしまうんじゃないかと心配しています。利用客が多い駅には駅員が助けてくれていることを祈りたいです。
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