今年もあと20日くらいとなりましたね。毎年言っていますが、本当に月日が経つのが早くて恐ろしいです。クリスマスが近づき、各家庭ではその準備に追われている頃なのですが、今日はスペインのクリスマスの習慣の一つ、ベレンについて紹介したいと思います。
クリスマスというと、日本では、イルミネーションやクリスマスツリー、そしてキラキラとした包装紙やリボンなどで飾られたプレゼントというイメージが浮かび、友達や恋人と楽しく過ごす日と受け止められていますね。一方、カトリック教徒が多いスペインでは、イエス・キリストの誕生した日というとても重要な意味があり、クリスマスイブの夕食、クリスマスの昼食には親せきで集まり食事をとるのが普通だそうです。
スペインでもクリスマスの飾りつけとしてツリーやイルミネーションもありますが、伝統的な飾りと言えば「ベレン(またはNacimientoナシミエント)」になります。ベレンとはスペイン語でキリストが誕生した町ベツレヘム、ナシミエントというのはスペイン語で誕生という意味です。馬小屋でキリストが誕生した様子を人形で再現したものが「ベレン」で、ただその誕生の場面だけのものもあれば、その他にベツレヘムの町に住むその他の人々も加えた大掛かりのものまで様々です。
今日、家の近くの教会に飾ってあるベレンを見に行ってみました。この教会は、家から歩いて約5分のところにあるのですが、10年ぐらい前に建てられたとても新しい教会です。
約3メートル四方の広さのところにベツレヘムの町がつくられていて、キリストが誕生した馬小屋にはライトがつけられ、水車小屋には本物の水が使われていたりして、かなり手の込んだものです。そのほか羊飼いや陶器を売る店など、当時の人々の生活の様子が再現されています。
12月初旬から1月初旬までにスペインを旅されることがありましたら、教会やその他市役所関連の公共の場などでベレンが飾られているので、是非とも実物をいくつか見ていただきたいです。
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