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2017年11月 アーカイブ

2017年11月02日

スペインお墓事情

今日は11月1日。スペインでは「諸聖人の日」の祝日です。この日には、亡くなった家族のお墓参りに行く慣わしがあり、1年のうち最も花が売れる日だと、朝のテレビニュースで言っていました。お墓に供える花で最もポピュラーなのは、菊だそうです。でも、日本の仏様やお墓に供えるあの典型的な白や黄色の菊だけではなく、形や色など様々なものが売れるそうです。別に決まりがあるわけでなく、その他の花、バラやカーネーションなどもよく売れる花だそうです。

この日は、毎年、お墓や葬儀に関する話題を話すことが多いですね。今日は、葬儀にかかる費用について詳しく説明していました。

今年の話題では、マドリードとスペイン南東にあるムルシアでの葬儀にかかる費用が違いすぎるということを強調していました。マドリードでは、ムルシアの24倍もかかるというのです。これは、葬儀に関わる業者で競争がないことを理由に透明性に欠けているのが原因ではないかと、消費者庁で指摘されたということです。

でも、マドリードで葬儀費用が平均約3500€(日本円で約50万円弱)というので、日本に比べるとかなりお安いですよね。日本では、墓地購入となると、東京と地方ではかなりの差があるでしょうが、葬儀費用に関してはそれほど地域差はないと思います。

スペインでは埋葬が多いのですが、埋葬するお墓によって値段も違います。地下に埋葬する場合、当然場所をとりますから費用がかかりますが、Nicho(ニチョ)と呼ばれるアパート式のお墓はリーズナブルなお値段で借りることができるそうです。

また、去年の同じころに書いた投稿「諸聖人の日」で、この日に食べるスイーツについて書きましたが、カタルーニャでは違うお菓子を食べる習慣があることを最近知りました。それは、Panellet(パネリェッ)というもので、マサパンの生地に松の実をまぶして焼いてあるものだそうです。おいしそうですが、たくさん食べるとカロリーが高そうですね。

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*写真はほかのサイトからの拝借しています。

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2017年11月15日

ダリ(だれ)の子?

11月も半ばとなり、マドリードでは最低気温が2-3度となり、かなり冷え込むようになってきました。スーパーマーケットなどではクリスマス関連の商品がもう並べられ始めています。

そんな中、かなり遅くなってしまったのですが、今年の夏にスペインを大いに賑わせたニュースを紹介したいと思います。

それは、あの奇才「サルバドール・ダリ」の娘だと名乗り出ていたピラール・アベルという女性が本当に親子関係にあるのか調べるために、裁判所の命令により、ダリのお墓から遺体の一部を掘り出して、DNA鑑定をしたという驚くべきニュースです。と言っても、私は7月10日から日本にいたので、あまり知らなかったのですが、スペインに戻ってからこのニュースに大変驚きました。

その女性の母親は、ダリが51歳のときしばしば訪れていたという、カダケスにあるダリの別宅で働いていたそうで、その時ダリと秘密の関係にあったと言い、それを裁判官は信じるに至ったので、DNA鑑定をすることになったと、スペイン有力新聞のページには出ていました。

ダリの遺体は、バルセロナの北約140㎞にあるフィゲーラスにある、ダリ劇場美術館の中にあるお墓に埋葬されていました。2017年7月20日、そのお墓から、髪の毛、爪、歯、長い骨二本を約4時間かけて掘り出したそうです。あまり、想像したくないですよね。
女性の方は、唾液からサンプルを取り出したそうです。

そして、9月初め、DNA鑑定の結果、二人は親子関係にないということが判明したという発表がありました。

もし、この女性がダリの娘だという結果がでたら、ダリの遺産(一部の報道では約375億円)の4分の1を女性が相続する権利を有することとなったそうですが、、、そうならなかったために、もちろん相続の権利はないし、おまけにこの一連の裁判や鑑定にかかった費用を払わなければならないそうです。

サルバドール・ダリについては、2009年にこのコラムに記事を書いています。ダリが眠っているダリ劇場美術館のあるフィゲーラスには、その後AVEが通るようになったで、バルセロナから約1時間で行けるようになりました。日本からいらっしゃる旅行客の方は結構日程がきつくて、なかなかフィゲーラスまで足を運ぶことができないかもしれませんが、二回目・三回目には是非是非訪れてみてください!


  ダリ El Hombre invisible(見えない男)
  レイナ・ソフィア芸術センター所蔵

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2017年11月30日

リーガ・エスパニョーラニュース

リーガ・エスパニョーラと言えば、サッカーで世界最高峰のリーグとして名高いことは、みなさんよくご存じかと思います。ですが、審判のレベルも世界最高峰と言えるかというと、そうではなさそうです。確かに審判も人間ですから間違うこともあるでしょう。でも、明らかなゴールをノー・ゴールとされることが続いては、ファンは黙っちゃいないですよね。

それは、現在リーガ・エスパニョーラ一位と二位の試合、バルセロナとバレンシアのバレンシアホームで行われた11月26日の試合です。私たちはテレビ観戦していました。メッシがシュートしたボールをキーパーがはじいてゴールに入ってしまったのをかろうじて外に出したのですが、明らかにボールがゴールラインの中に入っています。審判はノー・ゴールと判断してしまいました。バルセロナの選手は抗議しましたが、認められず、結局試合は1-1の同点で終了しました。

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バルセロナは昨シーズン2017年1月のベティス戦でも明らかにゴールラインを割っているのにもかかわらずノー・ゴールとされたことがあり、この試合も同点で終了したので、勝ち点2が失われたということとなります。

またこういう誤審が起こってしまったことにより、今、ホークアイ(審判補助システム)導入を望む声が高まっているそうです。実は、イギリス・イタリア・ドイツ・フランスなどのリーグでは既に導入されているそうです。それなのにどうしてリーガ・エスパニョーラでは導入されていないのか?一部にはお金の問題があると報道されているようです。

リーガ・エスパニョーラの日本人選手の話題を少し。

残念ながら9月16日のバルセロナ戦でゴールを決めながら左足の負傷で試合から離脱していたヘタフェ所属の柴崎岳がようやく12月くらいから復帰するそうです!12月9日には、あの乾選手がいるエイバルとの対戦があり、その試合から復帰できるのではとの期待が高まっています。

そして、もう一つ話題を。これは、コパ・デル・レイ(国王杯)の話題なのですが、、、今週水曜日、カンプ・ノウで行われるセグンダ・ディビシオンB(3部リーグ)のムルシアとのコパの試合がありますが、ちょうど出張でバルセロナに行く夫がチケットを購入しようとして、驚きました。なんとチケットの価格がかなりいい席で25€だったのです。まぁ、平日の試合で、しかも相手がセグンダBですが、なんとお安いことか。普通のリーグなら100€は下らないようです。なので、どんな試合でもカンプ・ノウで一度試合が見たいという方にはお勧めです!

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