今年は、8月27日に日本から戻ったのですが、その時から(実際はもっと前から)スペインのトップニュースはカタルーニャの独立を問う住民投票をめぐる動きとなっています。その住民投票は、10月1日に実施するとの予定になっており、その日まであと二週間を切ったここ数日は、さらに大きく取り上げられています。
カタルーニャの独立を問う住民投票は、2014年11月にも実施されました。しかし、これは憲法違反だと言うことで全く認められませんでした。
それにもかかわらず再び住民投票を実施したいとの強い思いには驚きを隠せません。我々日本人にはなかなか理解できないものなのでしょう。というのは、スペインはいくつかの小さい国が集まってできた国であるという歴史があり、それぞれが独自の言語や文化を持っていたんですね。そしてまだ歴史も浅い、フランコの独裁時代(1936年-1975年)にはそれらが厳しく禁じられていたということで、その恨みがまだまだ根深く人々の心に残っているのではないかと思います。
そんなに独立したいのなら独立させてあげたらいいのになとも思いますが、そうするとスペイン全体の経済がガタ落ちになり、景気も悪くなるのでしょうね。確かに、日本企業も首都であるマドリードより多くの企業がバルセロナに集まっているんですよ。
バルセロナと言えば、今年8月17日に起きたイスラム過激派組織によるテロがまだ記憶に新しいです。このテロの計画は、カタルーニャの独立運動の盛り上がりで国としての安全対策に隙ができたのではないかとの指摘もあったので、安全面のことを考えても、国とカタルーニャ州との和解が少しでも進んでほしいと思います。
全世界のどこでも安心して観光できる日が来ることを祈ってやみません。
2017年3月にランブラス通りで撮った写真です。
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