今年もセマナ・サンタがやってきました。4月9日(日)から16日(日)までです。学校が休みになるし、後半はほとんどの人が4連休となるので、スペイン全国で旅行に出る人が多く、主要な道路は車でいっぱいですし、鉄道などもかなり込み合います。なので、日本からいらっしゃる観光客の方々はこの時期を避けてもらった方がいいのですが、セマナ・サンタのプロセシオンというのはカトリック教徒が多いスペイン人にとってはとても重要な行事なので是非実際にご覧いただきたいとも思います。
セマナ・サンタについては今までに何回か書いてきましたが、今年はマドリードのプロセシオンを見に行ったので、その様子をご紹介したいと思います。
プロセシオンとは、カテドラルや教会からキリストやマリア様の像を担ぎ出して、鼓笛隊などとともに行列を作り街中を練り歩く行事です。セビージャやマラガ、バジャドリッドなどとても盛んですが、マドリードでも行われています。
14日、聖金曜日に王宮から出発するプロセシオンを見に行きました。出発は19:00。その時間に行くともうすでにとても大勢の人が集まっていました。すでにナサレノ(行列に参加する衣装を着た人たち)が並んでいるのですが、なかなか行進がはじまりません。なぜかと思っていたら、キリスト像を建物から出すのを待っていたようです。19:20頃、ようやくキリスト像が外に出されました。待っている見物客たちは拍手で迎えます。
すると、行進がはじまりました。一番最初はナサレノ達、次が護衛兵、その後ろに振り香炉を持った聖職者たちです。
そのあとに信者たちに担がれたキリスト像が続きます。キリスト像を載せた台を肩にのせただけで運んでいました。その後ろには、鼓笛隊がいました。
キリスト像の後ろには女性や年配の信者たち。黒い衣装と頭につけているマンティージャ(ベール)が素敵ですね。
この後、マヨール広場近くでもプロセシオンがあると分かっていたので、行ってみました。マヨール広場からすぐ近くのサンタクルス教会から19:00出発となっていたのですが、行ってみるとまだプロセシオンは始まっておらず、中でミサが行われていて、信者たちがキリスト像の足に口づけしていました。ミサの後、プロセシオンが始まるようでしたが、この後約束があったので、それまでは待たず教会を後にしました。
マドリードのプロセシオンなどの情報は市役所のHPで調べることができます。
https://www.esmadrid.com/en/whats-on/easter-madrid
このページの中でセマナ・サンタのプログラム(スペイン語のみ)をダウンロードできるようになっています。そこにプロセシオンの場所と日時が書かれたページがあるのでそれを参考にしてください。
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