5月前半は、肌寒い日が続いて春らしくなかった天候でしたが、ようやく初夏らしいお天気になってきました!日本ではこれから梅雨でじとじとした天候になりますが、スペインではスカッと晴れてカラッと暑い夏がやってきます。
5月15日は、マドリードの守護聖人であるサン・イシドロの日です。この日には毎年マドリードのサン・イシドロ教会堂(ermita)の近くやあちこちでお祭りが催されます。スペインに住み始めてすぐの頃に一度行ったことがありましたが、久しぶりにお祭りがある場所に行ってみました。
お祭り会場の最寄り駅は、地下鉄5番線のMarques de Vadillo駅です。その駅を降りてすぐの、その名もPaceo del Quince de Mayo(5月15日通り)に屋台がずらーっと出ます。少し早めに家を出ましたが、チュラポスという民族衣装で着飾った人々がぞろぞろと歩いていました。
屋台の中には、サン・イシドロ祭りのお菓子、ロスキージャ(食べたことがないのですが、固いドーナツと想像していただければよいようです)を売る店、アクセサリーや小物を売る店、そして、サンドイッチやチュロスをその場で作って売る店などなどです。このときはまだ午前中の早い時間だったので、それほど人はいませんでしたが、お昼時になるとものすごい混雑になっていたことでしょう。
Paceo del Quince de Mayoを屋台を眺めながら行くと、ちょうど突き当たりにあるのが、サン・イシドロ教会堂です。その前に、民族衣装を着たおば様・おじ様達が輪になってチョティスと言う踊りを踊っていました。
さて、せっかくサン・イシドロ教会堂まで来たのですから、サン・イシドロの息子が落ちたのに水が湧き出して助かったという伝説が伝わる、湧き水を見に行こうとふと見てみると、もうすでに長い行列が出来ていました。湧き水のところには、スタッフが人々の持ってきたペットボトルなどの入れ物に水を次々と入れていました。何も持ってきていない人にもコップが用意されていて、一杯お願いしました。思ったより冷たくてまぁまぁの味でした。この水はただなのですが、お賽銭を入れるところがあったので、少しお賽銭をいれました。そして、この後は教会堂にも入ってみました。
このときは11時過ぎだったのでまだ人が少なかったのですが、これがもっと遅かったらもっともっと並ばなければならなかったと思います。
スペインの三大祭りと呼ばれる大きな祭りももちろん素晴らしいのですが、こういう小さい祭りもスペインの伝統を知ることができて興味深いと思います。5月半ばに旅行を計画される方は、このお祭りを体験する計画も立ててみてください。
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