4月ももうそろそろ半ばというのに、マドリードではまだまだ冬のような天候が続いています。この冬は寒くなるのが遅かったせいか、終わるのも遅くなっているようです。4月はスペインでは雨がよく降る月ですが、標高が高い北部の山々では雪になっているようです。
3月24日にオランダ人の元サッカー選手、ヨハン・クライフが肺がんのために死去しました。享年68歳でした。
FCバルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウでは追悼スペースが設けられ約3万人が訪れたそうです。夫はたまたまその期間中にバルセロナ出張があったので、写真を撮ってきてもらいました。
ヨハン・クライフは、1964年から20年間、オランダ・スペイン・アメリカのチームで選手として活躍し、選手として引退してすぐ翌年の1985年からオランダのアヤックス、1988年から8年間FCバルセロナの監督を務めました。特に、バルセロナでは4シーズン連続でリーグ優勝やチャンピオンズリーグ優勝に導くなど、大成功を収め、当時のチームはドリームチームと呼ばれたそうです。
また、現在のFCバルセロナの「パスを繋いで常に自分達のチームがボールをキープして攻撃を組み立て試合の主導権を握る」というプレースタイルを定着させた監督だったのです。そのため、FCバルセロナファンにはとても愛された人だったのです。
私たちがスペインに移住したのは、1998年夏。その時にはもうFCバルセロナの監督を辞めていたので、実際に彼の指揮する試合は見たことはないのですが、テレビでよくベンチに座っている監督時代の映像を放送されました。そこで、そのヨハン・クライフがチュッパチャップスをなめていたのを見て、驚いたことをとても覚えています。チュッパチャップスと言えば、子どもが食べるもの、それを大の大人が堂々と試合中になめているんですよ!でも、それは、ヘビースモーカーだったヨハンが40歳代で心筋梗塞で倒れ、医者に禁煙するように言われたため、タバコの代わりだったそうです。
ちなみに、チュッパチャップスはスペイン、バルセロナの会社で作られたのをご存知ですか?今では、別の製菓会社に買収されてしまったそうです。
実は、ヨハン・クライフが亡くなってから、FCバルセロナの調子はあまりよくありません。ヨハンが築き上げたパスを繫いでゴールに持っているサッカーが、徹底して守備を固くするプレースタイルに機能していないのです。何か突破口をつかみ、またあの素晴らしい攻撃的サッカーを楽しませてほしいです。
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