カタルーニャ独立への動き
秋が深まり始めた11月、スペインの現在のトップニュースは、カタルーニャ独立に向けた動きについてのニュースです。カタルーニャ州議会で2015年11月9日、スペインから分離して独立国家へ向けたプロセスを開始すると決議されました。カタルーニャ独立運動は、スペイン経済危機に見舞われたころから強まっており、このコラムでも2013年に2回このニュースを取り上げております。よろしかったらもう一度読んでみてください、
「バルセロナがスペインでなくなる?」
http://www.spain-column.com/2013/02/post_152.html
「カタルーニャの日」
http://www.spain-column.com/2013/09/post_163.html
今回は、共和国として独立国家創立に向け、憲法の制定や社会保障や財務を担当する機関の設立を準備すると宣言しており、独立に向けた重要な一歩を踏み出したと言え、ラホイ首相は野党党首らと会談をするなど、今までに見られない危機感をもっているようです。
約1年前に行われた独立の賛否を問う住民投票は、憲法違反だということで公式なものと認められなかったこともあり、もう独立はあきらめるのかと思っていましたが、まだまだというかますます独立主義者の人はその団結を強めているようです。
そして今回もラホイ首相は今回のこの決議をまったく認められないもので、憲法裁判所に訴える考えを表明しました。また、カタルーニャ議会の中でも圧倒的に賛成が多数だったかと言えばそうでもなく、賛成72・反対63だったわけですから、カタルーニャ内でも圧倒的に独立主義者が多いわけでもないようです。
ということで、カタルーニャ独立には大きな難関が立ちはだかり、もし将来それが実現するとしても長い時間を要することとなると思います。なので、そう心配することはないと思うのですが、カタルーニャが独立すると我が家が応援しているFCバルセロナがスペインリーグから離脱せねばならなくなる可能性もあるわけです。そうなると悲しむ日本のバルサファンも多いことでしょう。
カタルーニャリーグになったらつまらないですよね?
そういうことも踏まえ、このニュースに注目していってほしいと思います。
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