今年のスペインの夏はとても厳しかったせいか、秋の訪れが例年より少し早いような気がします。日本でも秋にお祭りがたくさんあるように、スペインでも各地でお祭りがたくさん開催されています。スペイン人の大部分の人が信仰しているカトリック教では守護聖人という信仰があり、各地域に守護聖人が定められていて、その聖人が守ってくださっていると信じられています。それで、その守護聖人への感謝する慣わし事が現在のお祭りに発展しているようです。
大きな修道院がある観光地としても有名なエル・エスコリアルでは、9月の第二週末に守護聖人の一人とされるVirgen de graciaという聖女を祝うお祭りが行われます。その聖女の像をいつも祭られている場所から担ぎ出し、その聖女像の見守る中で地域のグループが山車を飾り立て、その山車とともにホタと呼ばれるダンスを披露し、その優劣を競う催しが行われました。
スペインの踊りというとすぐフラメンコと想像する方も多いかと思いますが、昔からスペイン全土に広まっているのはホタと呼ばれる音楽と踊りです。日本で言うところの民謡と盆踊りのようなものでしょうか。このホタは各地で発展をしていったので、ホタといっても各地によって違っているようです。
「百聞は一見にしかず」で、YouTubeでホタがアップされていたので、興味のある方はこちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=4nr9BBvg9G4
このエル・エスコリアルのお祭りでみんなが踊っていたのは、ホタ・セラーナという山の地方のホタのようです。みんなグループでおそろいの民族衣装を身にまとい、美しいですね。特に子供の民族衣装のかわいいこと！
スペインのお祭りというと、バレンシアの火祭り・セビリアの春祭り・パンプローナの牛追い祭りという三大祭りが世界中で有名ですが、今日紹介したようなお祭りが各地でたくさんありますので、行く町のHPなどで探してみて参加されるのも面白いと思います。
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