「ドン・キホーテ」と言うと、今の日本の若い人たちはディスカウント・ショップの方を思い浮かべる人の方が多いのかもしれませんね。もともとは、前回の投稿で書いたスペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテスが1605年に出版した小説の題名です。正式の題名はもっと長くて、“El ingenioso hidalgo Don Quijote de la Mancha”(日本語に訳すと、「ラ・マンチャの機知に富んだ騎士、キホーテ卿」でいいでしょうか?)と言うそうです。
Donというのは、スペインで元来貴族につけられた敬称でしたが、現在でも王族などの身分の高い人につけたり、また一般の人にも公文書の中で使われたりします。姓ではなく、名前に付けられます。そして、女性の場合はドーニャになります。
その「ドン・キホーテ」の中で一番有名になっている、ドン・キホーテが風車を巨人だと思い込み突進していく場面がありますが、そのモデルとなっているだろうと言われているカンポ・デ・クリプターナという村に行って来ました。この村は、マドリードから南へ約180キロメートル、我が家から2時間弱のドライブです。
村の北側に風車が建っているところが広がっています。現在10基の風車がありますが、透き通った青い空とラ・マンチャの大地と風車の風景はとてもとても素晴らしかったです。この日はセマナ・サンタで観光客も多かったです。
風車の中で一基、中を見られるようになっています。ただ、私が訪れたときはお昼休み直前で(14:00からお昼休み)たくさん人が並んでいて入るのを断念しました。大きな観光地ではお昼休みがないところも多くなってきましたが、田舎ではまだまだお昼休みを取るところが多いので気をつけないとダメです。
この地帯で昔、人が住んでいたという、洞穴住居みたいなところがあったそうです。その一つが見られるというので、行ってみました。
その上が、おみやげ物屋さんになっていて、ラ・マンチャのワインやチーズや民芸品などが並べられていました。
カンポ・デ・クリプターナの帰りにエル・トボソという「ドン・キホーテ」ゆかりの地にも寄りました。それは、また次回に。
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