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2015年04月 アーカイブ

2015年04月02日

ミゲル・デ・セルバンテス

スペインでは明日からセマナサンタの4連休が始まります。学校は先週の金曜日から来週の月曜日までの約10日間のお休みが始まっていて、また夏一歩手前くらいの陽気にあちこちの通りではリラックスしている人々であふれています。

3月半ば頃、マドリッド市内のラス・トゥリニタリアス・デスカルサス修道院の地下から発見された遺骨の一部がミゲル・デ・セルバンテスのものであると発表されました。

ミゲル・デ・セルバンテスとは、あの17世紀の有名な小説、「ドン・キホーテ」を書いたスペイン人作家です。セルバンテスがこの修道院に埋葬されている事は様々な記録などからかなり前より分かっていたことらしいですが、2014年の春、考古学者や法医学者などの発掘・調査チームが結成され、調査を開始し、約一年たった先月この発表となりました。

遺骨は17人分あったといい、またDNA鑑定などはできていないとの事ですが、M・Cとセルバンテスのイニシャルの入った棺桶の木片も見つかっているそうです。セルバンテスが亡くなったのは1616年4月22日ということなので、約400年後に掘り出されて、どのように感じているのでしょうか?

「ドン・キホーテ」は世界中の言語に翻訳され、多くの人に読まれた小説で、またその後のいろいろな文学作品に影響を及ぼしたとされています。スペインでは、最も重要な作家の一人として見なされていて、中学校ではセルバンテスの生涯や「ドン・キホーテ」について学習をします。社会見学としてゆかりの地を訪問します。私も、このセマナサンタのお休みにドライブしてゆかりの地に行ってみたいと思っています。お楽しみに!

<今日の写真はすべて他のサイトより拝借しております>

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2015年04月16日

カンポ・デ・クリプターナ

「ドン・キホーテ」と言うと、今の日本の若い人たちはディスカウント・ショップの方を思い浮かべる人の方が多いのかもしれませんね。もともとは、前回の投稿で書いたスペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテスが1605年に出版した小説の題名です。正式の題名はもっと長くて、“El ingenioso hidalgo Don Quijote de la Mancha”(日本語に訳すと、「ラ・マンチャの機知に富んだ騎士、キホーテ卿」でいいでしょうか?)と言うそうです。

Donというのは、スペインで元来貴族につけられた敬称でしたが、現在でも王族などの身分の高い人につけたり、また一般の人にも公文書の中で使われたりします。姓ではなく、名前に付けられます。そして、女性の場合はドーニャになります。

その「ドン・キホーテ」の中で一番有名になっている、ドン・キホーテが風車を巨人だと思い込み突進していく場面がありますが、そのモデルとなっているだろうと言われているカンポ・デ・クリプターナという村に行って来ました。この村は、マドリードから南へ約180キロメートル、我が家から2時間弱のドライブです。

村の北側に風車が建っているところが広がっています。現在10基の風車がありますが、透き通った青い空とラ・マンチャの大地と風車の風景はとてもとても素晴らしかったです。この日はセマナ・サンタで観光客も多かったです。

風車の中で一基、中を見られるようになっています。ただ、私が訪れたときはお昼休み直前で(14:00からお昼休み)たくさん人が並んでいて入るのを断念しました。大きな観光地ではお昼休みがないところも多くなってきましたが、田舎ではまだまだお昼休みを取るところが多いので気をつけないとダメです。

この地帯で昔、人が住んでいたという、洞穴住居みたいなところがあったそうです。その一つが見られるというので、行ってみました。

その上が、おみやげ物屋さんになっていて、ラ・マンチャのワインやチーズや民芸品などが並べられていました。

カンポ・デ・クリプターナの帰りにエル・トボソという「ドン・キホーテ」ゆかりの地にも寄りました。それは、また次回に。

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2015年04月29日

エル・トボソ

カンポ・デ・クリプタナでゆっくりお昼ご飯を食べ、帰りにエル・トボソという村に寄りました。カンポ・デ・クリプタナからは車で20分弱です。

エル・トボソ村は、「ドン・キホーテ」のお話に出てくるお姫様、ドゥルシネアが住んでいたという村です。そのお姫様の名はドゥルシネア・デル・トボソ、でも本当は村に住む百姓娘をお姫様に仕立て上げているのです。

この小さい村はドン・キホーテと絡めて観光誘致に力を入れているようで、セルバンテス博物館やドゥルシネアの家などがありますし、エル・トボソの観光案内サイトには「ドン・キホーテ」後篇の第9章にあるドゥルシネアに会うためにエル・トボソに行くという部分をたどるコースも案内されています。残念ながら私は、行く前にほとんど準備もしないで行ったため、と言うより、カンポ・デ・クリプタナからの帰りに突然寄ることになったため、全くそういうものがあるとは知りませんでした。また、セマナ・サンタの祝日の午後に行ったため、博物館などはもう全部閉まっていたのです。

ほんの1時間もあればすべて廻れるくらいの小さい田舎の村ですが、建物の壁や通りなどきれいに補修されていますし、あちこちに教会や庭などもあり、とても美しい村でした。

こういう田舎の家には、どういうわけか、家の入り口にカーテンを取り付けている家が多いのですが、この村ではドン・キホーテの絵の模様がついた布をカーテンにしていました。

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