2015年のカーニバルの終了を告げる、「いわしの埋葬」に行って来ました。
カーニバルと言うと、世界的にはリオ・デ・ジャネイロやベネチアのものが有名ですが、もともとはカトリック教の教えに基づく催し物で、復活祭の前の約40日間は肉などの豪勢な食事は慎まなければならないので、その期間に入る前に大騒ぎをしようというのがカーニバルの始まりです。それで、世界的にはそれほど知られていませんが、カトリック教徒の多いスペインでも各地でカーニバルが行われています。マドリッドでも14日土曜日にレティーロ公園からシベーレス広場でカーニバルが行われ、その他いろいろな催し物が開催されました。その最後を飾るのが、「いわしの埋葬」です。
これは、18世紀カルロス三世が統治していた頃より続くもので、粗末な食べ物の象徴する「いわし」を葬ることで、約1週間続いていたお祭り騒ぎを終了するという意味があるようです。
マドリッドの「いわしの埋葬(Entierro de la sardina)」は日本からの観光客があまり訪れないような場所で行われます。土曜日のカーニバルの行列に比べると規模はかなり小さいと思われますが、その開催場所に行くと、お葬式に参列するかのような黒ずくめの衣装のおばさんたちがいました。なんと、本物のいわしを棺に入れて持ってました。
しばらく待っていると、マドリッド市のお役人かカトリック教の関係者か分かりませんが、葬列隊が現れ、行列が始まりました。
葬列隊ではありますが、お祭り騒ぎ好きのグループも居たりして、結構賑わっていました。
場所はプリンシペ・ピオから約500mのところ
マンサナレス川にかかる橋がスタート地点でした。
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