« カルソッツの季節! | メイン | クリスマスバスでうっとり~ »

アルバ公爵、旅立つ

2014年11月20日、アルバ公爵がこの世を去りました。88歳でした。晩年住んでいたセビリアにあるドゥエニャ宮殿で夫や子どもや孫達に見守られながら最後の時を迎えたということです。アルバ公爵は3年前、85歳のときに24歳年下の一般男性と結婚しました。このことを書いたページはこちらです。http://www.spain-column.com/2011/10/85.html


   他サイトより拝借しています。

亡くなった後、セビリア市役所内に遺体安置所が設けられ、約7万人もの人々が弔問に訪れ、翌日、セビリア大聖堂において葬儀が執り行われました。その後ご遺体は火葬され、遺灰の半分はセビリアの教会に、そして半分はマドリード郊外にあるというアルバ家代々のお墓に安置されるということです。これは、彼女自身の遺志であったということです。

このニュースが流れたとき、カトリック教信者が多いスペインで、名のある貴族の家の当主であるからには相当敬虔深いであろう人が火葬されることに驚きました。というのは、キリスト教では土葬が一般的で火葬に対して否定的であり、ほとんどのスペイン人は土葬されると思っていたからです。でも、由緒正しい貴族の家に生まれながら、おとなしくお嬢様として過ごすのではなく自分の生きたいように生きてきたアルバ公爵らしい決定なのですね。本来なら、アルバ家のお墓に埋葬されるべきなのでしょうが、自分が愛したセビリアの地にも遺灰を置いてほしいと願ったからということです。当然ながら、埋葬だと2箇所に分けて埋めてもらうということは不可能だからです。

この投稿を書くにあたり、スペインでどのくらい火葬が実施されているのか、調べてみました。ある新聞の調査によると、現在スペイン全体で約25%の方が火葬をしているそうです。知り合いなどにいろいろ聞いてみると、自分の遺志で火葬を選ぶ人もいるそうです。そして、この数字は年々増えてきているそうです。それはそうですよね。火葬の方が、場所をとらないですから。

アルバ家の話に戻ります。アルバ家は、スペインがとても豊かであった中世の頃から続く家で、その資産といえば膨大なものです。スペインのみならず、全世界でも有数の資産家と言えるそうです。そのアルバ家の宮殿の一つ、マドリードにある1773年に建造されたリリア宮殿を見学することができます。一般に公開されているのではなく、メールで申し込む必要があります。アルバ家の財宝に興味のある方は、こちらをどうぞ。http://fundacioncasadealba.com/index.html

【ご予約・ご相談はスペイン旅行の専門店イベロ・ジャパンへ!】

About

2014年11月26日 20:44に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「カルソッツの季節!」です。

次の投稿は「クリスマスバスでうっとり~」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type