« 続・久しぶりのプラド美術館 | メイン | アルバ公爵、旅立つ »

カルソッツの季節!

今日は秋の味覚について書こうと思っていますが、その前に重要なニュースを2点お知らせします。

数週間前の投稿「最近のニュースから」でお知らせした、スペイン内でエボラ出血熱に感染した看護士さんのその後です。11月5日にめでたく退院することができました。入院期間は30日、記者会見の映像を見ると、危篤状態までになったせいかかなり痩せてしまった印象が強かったです。これで、スペイン内で入院している患者はゼロとなりました。

2点目は、カタルーニャ州の独立問題です。9月半ばのスコットランドの独立を問う住民投票のニュースをご記憶の方も多いと思いますが、そのときカタルーニャ州も独立運動が高まっているとのニュースも報道されていました。住民投票をするはずだった11月9日ですが、投票は憲法裁判所で憲法違反の恐れがあると差し止めを求めました。それにもかかわらず表現の自由を尊重すると投票が強行されました。その結果、有権者450万人のうちの約半数が実際に投票し、開票した結果、投票した人の約8割の人が独立を支持していることが判明しました。今後もますます独立運動が続いていくのだろうと思います。ただし、スコットランドのように正式な住民投票をするためには、まず憲法改正が必要なのでその道のりは短くはないようです。

さて、ここからが今日の本題です。

10月は例年よりとても暖かい日が多かったのですが、11月に入り秋らしい天候になってきました。そんな中、マドリードにあるタベルナでカタルーニャ料理の一つ、カルソッツ(焼きねぎ)を食べに行ってきました。

店内に入ると炭の焼けるいい匂い。カウンターからすぐ見えるところに真っ赤に焼けた炭?木?のコンロが、、、網の上には注文されたカルソッツやカタツムリなどなど。

席に案内され、もちろんカルソッツとブティファーラ(太いソーセージ)を注文しました。ブティファーラにはパン・コン・トマテがついているのでこれで十分です。それらは全部あのコンロで焼かれるようです。

カルソッツが運ばれてきました。実は、在西17年目にして初めての体験。4年前にカルソッツを紹介しているのでネットを見てだいたいの食べ方は知っていましたが、回りのお客さんの食べ方をじろじろ観察しつつ、同じように食べてみました。

まず、黒くこげたところを取り除き(これは結構簡単にむけます)そして緑の部分を持ちながらロメスコソースをつけて口へ。でも、カルソッツの焼け方がまだ少ないと噛み切れません。そんなときは、お皿にのせてナイフで切りました。別に食べ方など気にせず自由に食べやすい方法で食べればいいのです。

うーん、ねぎの甘さとロメスコソースがおいしい。2010年の投稿では、ねぎをサルビチャーダというソースにつけると書きましたが、ロメスコはほぼ同じです。このタベルナでもメニューの中にカルソッツ(ロメスコ付き)と出ていました。ロメスコソースの方が広く知られているようです。

カルソッツが食べ終わると、ブティファーラが運ばれてきました。結構太いソーセージ。パン・コン・トマテにはテーブルに用意されているエキストラバージンオリーブオイルをたっぷりとかけて食べましょう。


11月から4月がカルソッツの時期だそうです。この時期にスペインにご旅行される方は是非お試しください!


【ご予約・ご相談はスペイン旅行の専門店イベロ・ジャパンへ!】

About

2014年11月14日 00:22に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「続・久しぶりのプラド美術館」です。

次の投稿は「アルバ公爵、旅立つ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type