前回行ったのがいつか思い出せないくらい久しぶりに、プラド美術館に行ってきました。2014年3月のコラムでも書きましたが、今年はスペイン三大画家の一人、エル・グレコの没後400周年にあたりますが、それを記念して開催されている「エル・グレコと現代絵画展」と題した特別展を見たかったからです。
行く前にプラド美術館のHPで情報を見てみました。そうしたら、月曜日も開館しているではないですか。少なくともコラム投稿のために写真を撮りに行った2008年までは月曜日は閉館していました。もちろん、入場料も以前よりかなりアップしていました(涙)。何年か経つと、いろいろと変更されていくものですね。そして、入場券がネットで購入できるとありましたので、買っていくことにしました。それが、大正解。美術館に到着した10時過ぎには、長蛇とまではありませんでしたが、チケット売り場には列ができていたからです。チケットがある人は、チケット売り場の左の方にある、ヘロニモス入場口から入ることができます。
この列の後に、上の写真の行列が続きます。
ヘロニモス入口 団体さんもこちらから入場するようです。
ヘロニモス入口からすぐの左側に、特別展のためのスペースがありますので、そこから見学することにしました。このヘロニモス入口と特別展のためのスペースは、2007年に拡張された建物内にあります。そのほか、かなり広いスペースをとって本などを売るショップやカフェもあります。
「エル・グレコと現代絵画展」は、プラド美術館や全世界からエル・グレコの作品を何点か集め、エル・グレコの影響を受けた現代の画家の作品が並べて展示されていました。美術の専門的なことはあまりよく分かりませんでしたが、エル・グレコが後世の画家たちに与えた影響はかなり大きいことはよく分かりました。中世の時代の作品と20世紀の作品が並べて展示されることもそれほどないでしょうから、いい機会に恵まれたと思います。
現代画家の中で最も有名な画家は、ピカソでしょう。そのピカソは、エル・グレコがまだそれほど賞賛されていなかった頃に、その素晴らしさを見出したそうです。そして、作品製作の初期から最後まで大いに影響を受けたということです。ピカソの作品も今回の展示会でもちろん展示されていました。
この展示会は10月5日までなのでもうすぐ終わってしまいますが、プラド美術館のHPにエル・グレコの作品とその影響を受けた現代画家の作品を並べているページがありましたので、こちらでご覧いただけます。(この展示会の開催期間を過ぎたら、見られなくなると思います)