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2014年06月 アーカイブ

2014年06月11日

トゥルヒージョ

前回、トゥルヒージョのパラドールについてご紹介しましたので、今回はトゥルヒージョの街についてご紹介したいと思います。

このトゥルヒージョは南米ペルーを征服した、コンキスタドールの中で最も有名な探検家の一人、フランシスコ・ピサロの故郷です。時は1533年。ピサロはわずか200名の軍勢で、ヨーロッパの高度な武器を使用しペルーのインカ帝国を滅ぼし、金銀財宝を故郷に持ち帰ったといいます。インカ帝国から奪った富により、次々と豪邸が建てられました。でも、その後、時間が止まったままかのような街並みが今でも残っています。

街の中心、マヨール広場にはこのスペイン側にとっては英雄である、フランシスコ・ピサロの騎馬像が堂々とそびえ立っています。

         ≪≪≪写真はクリックすると大きく表示されます。≫≫≫


マヨール広場の一角にツーリストインフォメーションがあります。ここでいつものように街の地図をもらい、見所を聞きました。見所は、マヨール広場からすぐ北西にある城壁内にあります。全部は廻れなかったのですが、サンティアゴ教会、サンタ・マリア教会、ピサロ博物館、丘の頂上にある城塞跡などです。

            城壁内の建物、重厚感がすごいです。
    城塞からの街の眺め                 シグエーニャのつがい
                  城塞の入り口と中の様子

カセレスは、旧市街全体が世界遺産に登録されているので、観光地としてかなり整備されているように感じましたが、ここトゥルヒージョは約400年近くそのままの状態にされていたかのような印象を受けました。また、そこがこの街の魅力として残っているように感じます。

メリダ、カセレスに観光の計画のある方は、ここトゥルヒージョにも足を伸ばしていただきたいと思います。

2014年06月25日

フェリペ6世即位

6月下旬となりましたね。スペインではすっかり夏の気候となり、学校などは先週末で夏休みになったところが多いです。プール開きもされていて、完全に夏休みモードに入っています。

スペインの最近の主要ニュースの一つは、なんと言っても新国王フェリペ6世の即位です。

約40年もの間スペイン国王であった、前国王、フアンカルロス一世が退位を発表したのが、今年6月2日。それで、即位式が先週の木曜日、6月19日。わずか2週間強で即位式の準備をしたのです。

そんな短い期間で即位式の準備ができるのかと思っていたのですが、それもそのはず、その即位式はかなりシンプルなものだったのです。まず、国会議事堂において議員達の前で即位の宣誓が行われました。その後、国会議事堂から王宮までパレード、そして、王宮では各界の著名人たちの祝福を受けましたが、祝賀会も晩餐会もありませんでした。

最近の王室関係のお祝い事と言って思い出すのは、オランダ新国王の即位式、そして、イギリス女王の即位60周年の記念行事ですね。それらは、各国の王室関係の人々や要人が招待され華やかなお祝いがありました。日本の天皇皇后両陛下や皇太子ご夫妻が招待されていたので、ニュースでご覧になった方も多いと思います。しかし、今回のフェリペ新国王の即位式には、外国の王室の方々や要人の招待は一切なかったようです。また、レティシア女王のお召し物もかなりシンプルなスーツでした。

どうしてこんなに質素な即位式を行ったのか。それは、スペイン王室の意向を組み入れたものだそうです。スペインの経済状況や最近の王室のスキャンダル(詳しくは2013年5月の投稿http://www.spain-column.com/2013/05/post_158.htmlをご覧下さい。)による王室批判を避けたかったという背景があったからでしょう。

実際、フアン・カルロス前国王が退位を発表した後、王室を廃止し共和国にするため国民投票をするべきだと訴える人々のデモがあちこちで行われていました。こういう動きが大きくならないうちに即位式を早く済ませたのだという見方もあるようです。

スペインの経済危機が叫ばれてもう数年経ちます。今年になって、少しずつ失業者数は減りつつあり、株価はかなり上昇しています。しかしながら、短期での契約のおかげで失業者数が減っているとの見方もあり、まだまだ経済が完全に回復するまでには時間を要しそうです。


     即位後のお披露目 
     他サイトからの拝借です

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