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2013年10月 アーカイブ

2013年10月09日

セゴビアの水道橋

日本から知り合いがスペインに旅行に来たとき、マドリードから日帰りでご案内する定番のコース、「セゴビア」とその近くの村「ペドラサ」。もう5回以上は行っています。車でセゴビアまでは約1時間。高速道路がセゴビアまであるので渋滞がなければ快適です。

ペドラサについてはこのスペインコラムで紹介していたのですが、なぜかセゴビアについてはまだ書いておりませんでした。なので、今さらのようですが、セゴビアの観光スポットについて書きたいと思います。今日は、ご存知「水道橋」です。マドリードからセゴビア市内に入って、旧市街に近づいていくといきなり目の前に登場する水道橋。何回も見ていますが、いつも目に飛び込むこの瞬間の光景に感動します。この水道橋の前の道路の地下に駐車場ができ、車での観光客にはとても便利になりました。

そして、車を降りて水道橋に近づくとまたその壮大さに感動です。高さは約28m。この水道橋が建造されたのは、資料が残されていないので正確な時期というのはわからないそうですが、1世紀末から2世紀のはじめだと言われています。2000年も前の人々が、こんな高さまでどうやって石を積み上げたのか、はたまたこれらの石を接着剤を使わずに積み上げているのですが、どうやってこのアーチを造ったのか、、、ローマ人の技術の素晴らしさについて話しながら、階段を上がっていくと展望台があります。


       この空の青さにも感動!

展望台からは、さらに近くで上部の水道橋を眺めることができますし、アーチから見えるセゴビアの街と遠くの山脈が美しさも堪能できます。


ここで、セゴビア市役所の水道橋に関するHPから水道橋に関する情報を少し。
http://acueducto.turismodesegovia.com/

観光名所となっている水道橋(776m)を含め水路として全長は16kmにも及ぶそうです。フリオ川の取水堰からアルカサルまでで、最後の区間は地下水路となっています。

柱は120本、アーチは167個、使用されている石は20,400個。石には窪みがついています。これらの窪みは鉄製の器具の先を固定して上まで持ち上げるためにつけられています。

アーチは、スペイン語でCimbraと呼ばれる、石造りの、アーチを造るときの木の仮枠を使って、石を組み合わせたそうです。


    「百聞は一見にしかず」と言いますので。。。Wikipediaにあった図です。

ローマ遺跡はヨーロッパ各地に残っておりますが、このセゴビア水道橋は保存状態がよく、2千年のときを経て、現在もほぼ原形を保っています。それは、この水路を20世紀半ばまで使っていたからというのが大きな理由の一つだと言われています。そのために繰り返し修繕を行われていたそうです。特に、カトリック両王が水路を新しいものに交換したことが記録に残っているそうで、そのおかげで5・60年前まで使用することができたのでしょう。

1985年に世界遺産に登録されているセゴビアの水道橋は、これまで多くのメディアで紹介されているので、テレビ番組でご覧になった方も多いかと思いますが、是非間近でこの壮大さを味わっていただきたいと思います。

2013年10月23日

セゴビアPartⅡ

今日はセゴビアの観光スポットについての第二弾。セゴビア観光ではずせない、大聖堂とアルカサルについてです。

水道橋を間近で見るために上がった展望台のところから、城壁内の旧市街へと入っていくことができます。しばらく歩いていくと、マヨール広場に出て目の前に美しい大聖堂の堂々とした姿が見えてきます。この日は日曜日で通常は3€かかる入場料が無料でしたので、ラッキーでした。

もともとセゴビアの大聖堂は12世紀から1520年までアルカサルの広場のところにあったのですが、カスティージャ市民の反乱で破壊されてしまいました。今の大聖堂は1525年から建築がはじまり1577年に完成したもので、後期ゴシック様式の外観がとても素晴らしいです。旧大聖堂のものがいくつか移されており、14世紀のステンドグラスや儀式用の椅子や回廊などがそれにあたります。またそのほかにも祭壇上の聖歌隊席やバロック様式オルガンなど、必見です。

大聖堂を出て左に坂を下っていくと、アルカサルに着きます。アルカサル前の広場からはカスティージャの大地が広がっていて、日本から来た人たちは一様にこの景色の素晴らしさに声を上げますね。私たちも最初見たときそうでした。

現在アルカサルのある場所には水道橋が作られたローマ時代から建物があったようですが、実際に記録として残されているのは1122年が最初だったようです。その後、中世の時代には軍事的に重要な位置に建っているということから、王たちの住居として役割を担っていました。18世紀には刑務所となり、またその後は王立の砲術学校として使われていたのですが、19世紀に大火事で大部分が消失してしまい、現在の建物はその後に修復されたものということです。

それらの詳しいことは、現地に行ってから音声ガイドでお聞きください。というのは、何年か前までは音声ガイドに日本語のものがなかったのですが、現在はなんと11もの言語の音声ガイドが用意されていて、もちろん日本語もありました。

今回われわれは、日本からいらっしゃったいとこ夫婦が見学している間、チケットなどを販売するオフィス横のバルで待ちました。奥にテラス席があり、すばらしい眺めを楽しみながらゆっくりできました。

セゴビアの旧市街にはまだまだ鐘楼がすばらしい教会などがたくさんあるのですが、レストランの予約の時間になってしまい、この3つのモニュメントの観光だけでセゴビアを後にしなければなりませんでした。

そして、最後は時間の止まったような村、ペドラサです。今回は冬ではなかったので、窓辺の花がとても美しかったです。中心にある広場でコーヒーを飲みながらゆっくり雰囲気を堪能できました。ここにお連れする人たちは皆さん、日本では味わえないような雰囲気をとても喜んでくれます。

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