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2013年09月 アーカイブ

2013年09月12日

カタルーニャの日

いやぁ、マドリードは最初の投票(厳密には2回目)で落選でしたね。9月7日の2020年オリンピック開催地の決定の日のことです。あの日は、アルカラ門のところで特別ステージを設置して、夕方から(最初の投票はスペイン時間で夜8時半頃でした)コンサートやブエノス・アイレスの会場を中継したりして大盛り上がりだったし、テレマドリードというテレビ局では特別番組を組むなどしていたのですが、落選が決定した瞬間、落胆の瞬間と変わりました。マドリードは連続で3回目(1924年、1936年、1972年にも立候補しているそうです)だったので、今度こそはということと、前回のプレゼンテーションでかなりよい評価を受けていたので、期待も大きかった分、失望も大きかったのです。

ちまたでは、最終プレゼンテーションの時の政治家の英語のレベルが低すぎたのが原因ではないかともっぱら騒がれており、スペインオリンピック委員会会長が、あるテレビ番組でそれは原因ではないと発言する一幕もあったそうです。

私はと言えば、我が家の息子達はこの先スペインで暮らしていくと言っていますので、スペインの景気が良くなればと思い、マドリードに決まってほしいと思っていました。なので、マドリードが落選と決まったときはがっかりしましたが、最終的に東京に決まった瞬間はやっぱりうれしかったですね。やったー!と叫んでしまいました。7年後、どっちの国で暮らしているかわかりませんが、素晴らしいオリンピックになってほしいと思います。

さて、今日9月11日は(日本ではもう12日になっていると思いますが、、、)「カタルーニャの日」としてカタルーニャ地方では祝日となっています。1714年9月11日にバルセロナ包囲戦でフェリーぺ5世の率いるスペイン・フランス連合軍にバルセロナ側が陥落した日で、スペインの一部となってしまった日を思い出し、カタルーニャとしての団結を確認する日として、いろいろなセレモニーが行われています。

今日9月11日はバルセロナでは祝日ですが、マドリードではまったく普通の日です。スペインでは日本と同じような全国で定められた祝日の他に、県、市で祝日が設けられています。スペイン旅行の予定のある方は、訪れる街の祝日を調べてみられた方がいいかもしれませんね。
http://www.calendarioslaborales.com/calendario-laboral-madrid-2013.htm
このサイトは、左側に都市の名前が出ているのでそこをクリックすれば、各都市のカレンダーが出てくるのでとても便利ですよ。

団結の気もちを象徴するのが、国旗と国歌。もちろんカタルーニャは国ではありませんが、国歌があります。YouTubeにアップされていましたので、聞いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=pG9lnsqNHck

どうですか?他の国々の国歌と比べて、とても暗い調子ですよね。カタルーニャ地方に伝わっていた民族音楽を19世紀の終わりごろカタルーニャの国歌としたそうです。それが、1939年から1975年まで続いたフランコの時代には禁じられていたこともあり、ますますカタルーニャの人々の思い入れは深まったといいます。

今年の2月に書いた「バルセロナがスペインでなくなる?」にも今日のお話と関連する話題がありますので、よかったらご覧下さい。
http://www.spain-column.com/2013/02/post_152.html


   サグラダ・ファミリアの塔から見たバルセロナの街

2013年09月25日

サルガデロス

お彼岸も過ぎ、過ごしやすい気候になりましたね。マドリッドでは日中はまだ30度近くまで上がっているので、日の当たるところを歩くときは暑くて汗ばむくらいですが、朝晩はとても涼しくなりました。そんないい気候の時に、夫のいとこ夫婦がマドリッドとバルセロナへ一週間旅行に来ました。パックツアーではなく個人での旅行です。

スペイン語ができる人(多少でも)がいたほうが便利かと思い、お買い物に同行を申し出ました。すると、ガイドブックに出ていた、「サルガデロス」の店に行きたいと。ここは高級なものしか置いてないんじゃないかと思いましたが、ガイドブックにはペンダントトップもあると写真も出ていて、またマドリッドにもお店があったので、一緒に行ってみました。

サルガデロスというのは、大変人気のある高級磁器のメーカーで、スペインの北西にあるガリシア地方ルゴ県にある村の名前でもあり、この地で約200年も前にアントニオ・ライムンド・イバニェスという人が磁器の工場を作ったことが起源とされている、由緒正しいメーカーです。

サルガデロスの磁器をまだご存じない方、HPでご覧になってみてください。http://www.sargadelos.com/?lg=ing

現在ではガリシア地方独特の模様を特徴とする洗練されたデザインのものが多く、他のスペイン陶器とは違うので、ちょっと見るとスペインのもの?と思われる方も多いかもしれません。スペインに住む日本人の間では、前から人気があったのですが、高級だというイメージからあまり我が家にはご縁がないと思っていたのでした。

マドリッド店の場所は地下鉄2番線レティーロ駅から近く。さすが、高級ブランド店が多いセラーノ通りに近いということと高級磁器のギャラリーということでおしゃれな店構えです。

ガイドブックに出ていたようなペンダントトップが見当たらないので、お店のスタッフに聞いてみると、レジの机の引き出しにたくさん入っていました。

このペンダントトップは、ガリシア地方に伝わる民話などに基づくお守りの意味があり、それぞれ何に対してのお守りなのか説明書もちゃんと作られていました。これらのお守りはだいたい10€前後なので、ちょうどお土産にもいいのではないでしょうか?また、ペンダントにするためのこのお守りをつける紐も販売されていました。紐は、日本のほうが種類がたくさんあるでしょうし、安いかもしれませんね。

階下の方にも、普段食卓で使えるような食器が多く置いてあります。ご主人が会社のお知り合いにプレゼントが必要だと言うことだったので、少し大きめのお皿を見ていたのですが、展示してあるのはほんの一部で、スタッフに言うと同じ大きさ・形の食器で、違うデザインのものを裏の倉庫からたくさん出してくれました。それが30€弱。ですので、決して高級すぎて手が出ないと言うわけではないのです。

このときは、実は閉店間際に行って、閉店時間を過ぎてしまっていたので、またゆっくりとお買い物に行きたいと思っています。みなさんも、よろしかったら是非どうぞ。


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