スペインコラム

ここ数回の投稿で、平年ならもう暑くなっているのに肌寒い日が続いていると書いていましたが、「5月40日まで上っ張りを脱ぐな！（Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo）」というスペインのことわざ通り、昨日･今日あたりから30度くらいまで気温が上がる夏らしい天候になっています。

6月10日月曜日、マドリッドに日本の皇太子殿下がご到着されました。今年の6月から来年7月まで日本スペイン交流400周年の様々な行事が開催されますが、その開幕記念行事にご出席されるためにスペインを6日間訪問されています。オランダの新国王誕生の時には雅子様もご出席されましたが、今回は皇太子様お一人でのご訪問になって、とても残念です。

どうして交流400周年なのか？それは、約1年前に「スペインの日本さん？」http://www.spain-column.com/2012/06/post_139.html　でも書きましが、1613年10月に仙台藩士　支倉常長率いる慶長遣欧使節団が仙台を出発し、メキシコに滞在した後、翌年1614年10月にスペインに到着したからです。

スペインの代表的な新聞、エル･ムンド紙のインターネットの記事によると、皇太子殿下は、スペイン滞在中にコリア･デル・リオにも訪問され、桜の木を植樹される予定だそうです。また秋からは、グアルダキビル川沿いに桜の木を植え、将来そこでお花見ができるようにとの計画があるようです。
そのページはこちら→http://www.elmundo.es/elmundo/2013/06/09/andalucia_sevilla/1370800978.html
写真は、支倉常長の直系の13代目の子孫、支倉常隆さんが去年コリア･デル･リオに訪問された時のものだそうです。

今月から始まった400周年の催し物には、もう既に始まっているものもあり、プラド美術館では7月9日まで浮世絵や屏風などの日本美術展が開催されており、またコンデ・ドゥーケ文化センターでは8月末まで「元気な日本展」と題して、東日本大震災で被災した人々がどのように復興を遂げようとしているかということを写真などを通じて紹介しているそうです。

日本スペイン交流400周年の公式サイトはこちら。http://www.esja400.com/jp/logoPresen.shtml

このイベントを通じ、日本とスペインがさらに交流を深めていけるといいですね。

　　　　美しいセゴビア大聖堂

6月21日の夏至の日から、公式的にも夏が始まりました。最高気温が30度と少しのとても夏らしい天候が続いています。小学校から高校までの夏休みも始まり、通りやプールでは日中から子ども達の声でにぎやかです。

今日は最近のニュースから私のニュースまで、取り留めがありませんが思いつくまま書かせていただくことにしました。

コンフェデレーションカップでは、日本は惜しくも三戦全敗で敗退してしまいましたが、スペイン代表は調子がとてもよく簡単に準決勝に進出しました。まぁ、日本がいたグループとスペインのグループでは、差がありすぎたよう感じた方は多いと思いますが、、、そして、来季バルサに入団が決まっている、ブラジルのネイマール選手もとても調子がよいですね。早くも、8月17日に開幕する2013-14年のスペインリーグが楽しみです。

サッカー関係で気になるニュースといえば、メッシ選手の脱税疑惑です。実は一昨日テレビでも報道されていたのですが、9月に裁判所に出頭するようにと出されていた命令から逃れるために、1千万ユーロ、約13億円を税務当局に追加で支払ったといいます。メッシ選手にそういう疑いがかけられたということもショックでしたが、そんな大金をポンと支払える懐具合にも驚きですね。そんな大金、想像すらできないくらいです。でも、メッシは給料と肖像権を合わせて年間3300万ユーロもの収入があるそうです。ため息がでますね。ちまたでは、このニュースからメッシを悪く見るという雰囲気はまったくなく、これまでは脱税の調査が甘かったのに、スペインの財政危機のために取れるところから取ってしまおうということで、調査を厳しくしたせいで、逆に気の毒に思うような人々が多いようです。。

税務関係の調査を厳しくしているだけでなく、交通規則の取り締まりも強化されています。私もその餌食になってしまいました！悪いのは私なんですが、、、普段、普通に駐車できていた道路でレッカー移動されてしまったのです！個人の日本語クラスをするために、マドリッド市内に車で行っているのですが、それまで何度もその場所に停めていても何のおとがめもなかったのに、ある日クラスを終えて戻ってみると、車がない。。。近くに警官がいたので聞いてみると、「レッカー車が持って行ったよ。ここは駐車禁止だよ。」と言われました。泣く泣くレッカー車で持っていかれた車を置くところに取りに行くと、車の登録者は夫になっているため、夫の委任状がないと渡せないと、、、そしてそのとき、夫はブラジルへの出張に出かけたばかりで飛行機の中。とほほほ。。。そして泣く泣くその日は地下鉄とバスを乗り継いで自宅まで帰り、翌日また同じルートを無事ブラジルのホテルに着いた夫からメールに添付してもらった委任状を携えて車を取りに行ったのでした。

そのときに支払ったレッカー移動代と駐車料金が合わせて約160ユーロ。なんだ、駐車違反は取られないんだと思っていたら、その約1ヶ月半後にマドリッド市役所からお手紙が、、、忘れた頃に駐車違反の罰金、100ユーロを請求されてしまいました。

それ以来は、これ以上罰金を取られてなるものかと、交通規則を守るいいドライバーを心掛けています。日本の皆さまも、交通規則は守りましょうね。

　　　　内容とは全く関係ありませんが
　　　　セゴビアのアルカサル　2013年3月