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エル・エスコリアル

このコラムでは、日本の皆さんにスペインで是非訪れてほしい街をいくつか紹介してきましたが、今日は「エル・エスコリアル」を紹介します。ここは、マドリッドの北西約50kmのところにある標高1000mの街です。ここには、スペインに住み始めたころに観光で、また家族が日本から来た時に一緒に、数回訪れてはいましたが、今回一人で再訪しました。

この街の一番の観光スポットはなんといっても、世界遺産にも登録されているサン・ロレンソ修道院です。今回の取材旅を前にいろいろと関連のHPを調べてみました。すると、水曜日と木曜日の午後15:00からの入場が無料ということがわかり、その時間に合わせて行くことにしました。入場料は大人一人10€。たかがしれていますが。。。

ここでちょっと話はそれますが、、、スペインではほとんどの観光スポットで、このような無料や低料金の時間帯を設けています。そのときは、観光客が集中するということもありますが、このところの財政難で美術館など入場料を値上げしてきているので、全部でなくても一部でもこういう機会を利用すれば、節約にもなりますよ。ちなみに、マドリッドで必見のプラド美術館では、大人の入場料が14€になりましたが、平日と土曜日の18:00以降、日曜日祝日の17:00以降が3.5€になるそうです。

木曜日の午後に行くと決心しましたが、その日の朝はあいにくの雪模様。それでも、時間が経つにつれてだいぶやんできたので、行くことにしました(天気予報のサイトを何度も見ながら、ずいぶん悩みましたが)。我が家からは、Renfeのセルカニア(近郊鉄道)で約40分です。エル・エスコリアルの駅から修道院があるサン・ロレンソ・デル・エスコリアルまでは歩けないこともないのですが、ずーっと上り坂なので、バスを利用されることをおすすめします。いつもマドリッドからの電車が到着する時刻にバスが待機してくれているようです。さすが標高が1000mなので、家の方はほとんど雪が積もっていなかったのに、こちらは辺りが白くなっていました。寒かったのですが、なかなかきれいでした。

サン・ロレンソ修道院はフェリペ2世の命で1563年から1584年まで約20年の年月をかけて建てられた広大な建造物で、その中には16個の中庭、13個の礼拝堂、15個の回廊、86個の階段、9本の尖塔があり、扉は1200、窓にいたっては2673もあるそうです。

修道院の中の見学は指示通り、タピストリーと建築関係の展示、絵画の美術館、素晴らしい壁画と天井画の戦いの間、実際に王や王妃などが使用していた宮殿、歴代の王の棺が並ぶ霊廟、修道院、教会、最後に図書館を見学します。ゆっくり見学すると1時間半くらいはかかります。

霊廟は、たくさんの棺が並んでおり、もし他に見学者がだれもいなかったらと想像すると、ちょっと恐ろしくなる空間でした。幸い、無料時間帯に合わせていると思われる団体さんがたくさんいらっしゃったので、よかったです。

とても寒かったので、見学後暖かいコーヒーで身体を温めました。修道院内のカフェテリアですが、タイルがとてもきれいでした。


    また降り始めた雪の帰り道から、美しい尖塔をズームアップ

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2013年03月07日 00:09に投稿されたエントリーのページです。

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