続・AVE新区間開通
前回の投稿で、スペイン新幹線AVEのバルセロナとジローナ・フィゲレス間が開通したことを書きましたが、今日はその続きを・・・
前回はジローナの街の紹介をしました。今年開通したAVE新区間の最終駅はFigueres Vilafant駅です。フィゲレスと聞いて、「あぁ、ダリの・・・」と思われた方、よほどのスペイン通の方ですね。実際、日本でどのくらいの方がダリのことをご存知なのか、疑問ですが。。。2009年にサルバドール・ダリについて少し書いているので、ご覧下さい。
http://www.spain-column.com/2009/12/post_84.html
この中で、バルセロナからフィゲレスまで電車で約2時間と書いてありますが、今回のAVEの開通で所要時間は50分となりました。これくらいになれば、バルセロナ滞在の1日をダリ劇場美術館見学に費やすのも計画が立てやすいですね。
この写真は、我が家の台所に貼ってある今年のカレンダーです。いつもなら、知り合いの会社のカレンダーをもらえるのですが、不景気で数が少なくなったのか、今年はもらうことが出来ず(涙)、初めて市販のカレンダーを購入しました。日本なら、かわいいカレンダーがたくさんあるのですが、スペインにはあまりなく、、、数少ない種類の中から選んだサルバドール・ダリのカレンダーです。2月の絵は、ダリの夢を絵にしたものらしいですが、、、細長い象の足などとても不思議ですよね。この絵は、マドリッドのティッセン・ボルネミッサ美術館にあります。
ティッセン・ボルネミッサ美術館のHPにもう少し絵をよく見られるページがありましたので、興味のある方はこちらをどうぞ。
http://www.museothyssen.org/en/thyssen/ficha_obra/352
そして、AVEに関する耳寄りな情報を二つ。
一つは、2013年2月8日からAVEの一部の料金が値下げされるということです。これは全体的に料金が下がるのではなく、格安航空会社のチケットのように、座席の販売状況によって、空きが多い列車は安くして乗客を増やそうという目的があるようです。
もう一つは、AVEが遅延したときの料金返還について。これは、以前聞いたことがあったのですが、ほとんどAVEを利用することもないため、実際に行われているのかどうかは全く気にしておりませんでした。つい先日、夫がバルセロナへの出張にAVEを利用したのですが、その列車が遅れたとかで料金が戻ると言っており、事実なのだとわかりました。RenfeのHPにもちゃんと書かれておりました。http://www.renfe.com/viajeros/larga_distancia/servicios/serviciosCompromiso.html
これによると、マドリッド・セビリア間のAVEは5分以上の遅延で全額返還。その他の区間は15分以上で半額、30分以上で全額返還ということです。また、AVEだけではなく、その他のいくつかの特急列車も遅れた場合は料金を返還してくれるようです。
夫が利用した列車は、行きが27分の遅れ(あと、3分遅れていたら、、、)、帰りも遅れがあったそうです。
約10分間隔(もっと短かったでしたっけ?)で運行している東海道新幹線などに慣れている日本人の感覚ですと、こんなシステムを採用していると、例えば一本遅れるとその後の列車がすべて遅れてしまうと考えてしまいますよね。でも、AVEはまだまだそんなに本数がないので大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配になりますけど、利用する側にとっては返してもらえるのは有り難いことですね。
AVEや特急列車をご利用になるときは、是非このことを思い出してくださいね。