10月の最終日曜日に夏時間から冬時間に変わりました。当然ですがその日から、日没時間が一時間早まり、一気に冬になったなぁという感じが強まります。昨日冷たい雨が降り、朝晩は結構冷え込むようになりました。マドリードから近い山でも初雪になったとか。こんな日は体の芯からあったまる料理が恋しいです。
前回、マドリードの郷土料理の代表格、コシード・マドリレーニョをご紹介しました。コシードとは煮込み料理のことを言い、スペイン各地にその地方のコシードがあるようです。ガリシア地方のコシード・ガジェゴ、カンタブリア地方のコシード・モンタニェスや、コシードと名前につかないものでも、アストゥリア地方のポテ・アストゥリアノ、カタルーニャ地方のエスクデリャ、アンダルシア地方のプチェロなどなど。そのほとんどが、コシード・マドリレーニョのように、豆・野菜・肉・腸詰類などをことことと長時間煮込んだものです。使う材料が地方によって、少しずつ違っているようです。
コシードに欠かせない腸詰類を少しご紹介しましょう。
まずは、日本でも有名なチョリソ。でも、日本でよく食べられているのはメキシコのもので、唐辛子が入ったからいものが多いようです。メキシコのものはスペインのチョリソが伝わって、メキシコ風に変わっていったということです。スペインのものはまったく辛くありません。特徴は、にんにく・パプリカが入っていること。そして、スライスしてパンにはさんだりしてそのまま食べられるものと、生っぽく煮込み料理にするようなものがあります。我が家ではレンズ豆を煮込むときにこの生チョリソを一緒にいれますが、たまに夕飯のおかずにボリュームが足りないかなと思うときに生チョリソを少しソテーして食べます。子ども達に大人気。
ちょっと話はずれますが、日本でお弁当の定番のウィンナーありますよね?最近のものは皮がパリッとしていて、とてもおいしいですね。あのおいしいウィンナーは、残念ながらスペインにはありません。結構人気のあるのは日本の魚肉ソーセージに似ているといえば似ているかも。あの、おいしい日本のウィンナーがこっちでも食べられればなーと思うことがあります。
あと、ちょっとインパクトの強い腸詰類は、モルシージャです。これは、豚の血を主原料にしたもので、たまねぎがはいったものやお米が入ったものなどがあります。これを初めて食べたのが、スペインに移住する前の旅行で、スペイン人の友達がレストランで食べさせてくれたときです。「どう?おいしいでしょ?」と自慢げに言ってくれましたが、ちょっと日本人の口には合わない感じです。でも、「うん、おいしいね。」って言ってしまったことが(誰でもそう言うと思いますが、、、)、忘れられない思い出です。よく行くスーパーやお肉屋さんでも普通に売っているモルシージャ。実はまだ一回も買ったことがありません。
チョリソやモルシージャも、スペインの地方によって特徴のあるものが作られています。行った先々で、様々なその土地のものを味わってみたいし、皆さんにも味わっていただきたいですね。
*今日の写真は他サイトのものを使わせていただいています。