10月に入りましたね。先週は次々と低気圧が通過し、久しぶりの雨がたくさん降りました。一部の南部や東部では局地的な大雨で被害が出たりしました。今週は秋晴れの気持ちの良い天候が続いています。
マドリッドでは、まだ日中は半そでのシャツでも歩けるくらいに気温が上がっていますが、最低気温が12度くらいと秋が深まりつつある季節となりました。日本でも秋らしくなり、「食欲の秋」、「恵みの秋」ということでおいしいものがたくさん出回る頃ですが、お供にスペインワインはいかがでしょうか?スペインはワイン生産量で世界第3位のワイン大国です。
スペインは地中海性気候がブドウの栽培に適しており、スペイン全土でワインが生産されていますが、その中でも人気があるのが、リオハやリベラ・デル・ドゥエロの赤ワイン(Vino tinto)です。ワインについては、2008年に書いたものがありますので、こちらもご覧下さい。http://www.spain-column.com/2008/10/post_56.html
スペインのワイン生産者などの努力のおかげで、ネットショッピングや輸入ワインを扱う酒屋さんで日本でもおいしいスペインワインを買っていただけるようになっています。そこで、スペインワインについての情報を少し。同じスペインワインでも、もちろんその生産地で違いがありますが、他にも熟成の期間によって違いがあります。厳密には4段階に分かれているようですが、多く出回っているのが、クリアンサとレゼルバです。クリアンサは、樽熟成が6ヶ月、その後樽または瓶で2年以上熟成させたもの、レゼルバは樽熟成が1年、その後樽または瓶で3年以上熟成させたものということです。確かにレゼルバは深みのある味が素晴らしいですが、多少お値段がはるので、我が家では買うのは特別な時のみです。ほとんどはクリアンサを買っていますが、それでもとてもおいしいですよ。
バジャドリッドの近く、Sardon de Dueroというところのワイン
日本円に換算して1000円以下で買いましたが、なかなかでした。
また、日本のみなさんにはあまり知られていないと思いますが、白ワインも多く生産しています。特にスペイン北西のガリシア地方のリアス・バイシャスワインが有名です。すっきりとした味わいで、ガリシア地方でとれた魚介類のお供には最高です。
秋の夜長、イベリコ豚の生ハムをつまみにスペインワインを傾ける。リッチなひと時はいかがでしょうか。