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2012年06月 アーカイブ

2012年06月14日

スペインの日本さん?

不良債権をかかえ危機におちいっているスペインの銀行救済のために欧州から1,000億ユーロの支援を受けることになったなど、まったくいいニュースがない今日この頃のスペインです。この先どうなるのだろうと、スペイン国民の間では不安は大きくなるばかりですが、市民生活は通常通りで、(一家の大黒柱が失業している家庭も少なくないのですが、、、)観光などには全く影響はありませんので、これからスペインへのご旅行のご計画のある皆さまはご心配くださらないようお願いいたします。

真っ暗な経済ニュースとは逆に明るいニュースはいつもスポーツ界からですね。ナダル選手が全仏オープンで7回目の優勝をしましたし、先週の金曜日からポーランドとウクライナで開幕されたサッカー欧州選手権では、スペイン代表は上位に残るのは間違いなしです。

スペイン代表に選ばれている、ダヴィッド・シルバ選手をご存知ですか?現在、イギリスのプレミアムリーグ、マンチェスター・シティに所属しています。彼はカナリアス諸島の出身で、通称チノ(中国人)と呼ばれています。そういえば、イケメンのそのお顔にはアジアっぽいところがありますね?それもそのはず。ダヴィッドのお母さんが日本人の血を受け継ぐ方だということです。カナリアス諸島には昔からマグロ関係の日本人が多く働いていたというので、それも頷けます(シルバ選手の祖父母か曽祖父母がマグロ関係の仕事の人かどうかは定かではありませんが)。

その話を聞いて思い出したのが、今日の投稿の題である「スペインの日本さん」、名字がjapónという人たちのことです。スペイン通の方や歴史通の方はご存知の方も多いかもしれませんが、このjapónという姓は安土桃山時代から江戸時代初期の仙台藩士、支倉常長がスペインに行ったときに同行した家来たちの子孫ではないかという一説があります。

支倉常長はローマ法王に謁見するため、仙台を出発しメキシコのアカプルコを経由し、1614年にスペインのセビリア県コリア・デル・リオという地に上陸しました。その後陸路でローマまで行き、ローマ法王に謁見もできたのですが、この間に日本ではキリスト教の弾圧が始まり、ローマからコリア・デル・リオにもどったときに特にキリスト教に改宗した家来達は日本には戻らずその地に留まったということです。

1992年、セビリアで万博が開催された年に支倉常長が率いる遣欧使節団380周年の記念事業として、コリア・デル・リオの公園に支倉常長像が建立されました。先月セビリアに出張した夫が写真を撮ってきてくれました。

再来年の2014年は遣欧使節団がスペインに到着した年から400年になりますね。伊達政宗という偉大な主君の命をうけ、命をかけてヨーロッパへ渡りながら、日本がキリスト教を禁止する流れへ動いたために、帰国後不遇な対応を受けた不運の侍、支倉常長に思いを馳せながら今日の投稿を終わりたいと思います。


   アンダルシアのひまわり畑もお楽しみください!

2012年06月27日

話題のバルに行ってきました!

暑いです!北アフリカからの熱波がイベリア半島上を覆っており、マドリッドではなんと最高気温が40度近く、日が当たるアスファルトの上ではそれ以上の気温に上がっています。アンダルシアではもっと気温が高く、本当に太陽光のみで目玉焼きができるかもしれません。その上、最低気温も下がらず、今日はマドリッドで25度とか。熱帯夜じゃありませんか?今まで日中いくら気温があがっても、20度くらいまでは下がっていたのに。。。数年前、リビングにエアコンはつけましたが、寝室にはありません。はー、寝苦しい夜になりそうです。

そんな中、やっぱりサッカーヨーロッパ選手権でスペイン代表はいいところまで来ましたね。今夜、ポルトガルとの準決勝があります。是非是非優勝して、沈滞ムード漂うスペインを元気にしてほしいです。みなさんも応援してください!

この前、話題のバルに行ってきました。こちらではそれほど話題にはなっていないのですが(汗)、日本のテレビ旅番組やガイドブックに出ている話題の「メゾン・デル・チャンピニオン(マッシュルームの居酒屋)」という、マッシュルームの鉄板焼きを中心に提供しているバルです。場所は、マヨール広場のすぐ近くで、この前紹介した「サン・ミゲル市場」からすぐです。

バルに入るとすぐ右側にマッシュルームを焼いている鉄板があり、奥に進むとテーブル席がいくつかありますが、結構狭かったです。天井にはマッシュルームが生えているかのような飾りつけが、かわいかったです。

メニューは、マッシュルームの他、タパスによくあるものであんまり品数は多くありません。今回頼んだのは、もちろんマッシュルーム、いわしの酢漬け、しし唐の炒め物とコロッケ。3人で行きましたが、パンもついてくるので結構お腹いっぱいになりました。

マッシュルームは、にんにくの風味がきいていてとてもおいしかったです。マッシュルームには二本の楊枝(日本風の楊枝ではなく、平べったい)がさしてあって、これを両手でもって食べると、マッシュルームのエキスやオリーブオイルをこぼすことなく食べられます。日本人は熱いものを食べる習慣があるのでいいのですが、スペイン人(他の国の方も?)は猫舌の人が多いので、ウェイターのおじさんが「熱いから気をつけて!」とうるさいくらいに言っていたのが面白かったです。

そして、キーボードのおじさん。あの狭いところに、あの音量だとちょっとどうかな?という感じでしたが、なんと千昌夫の「北国の春」を弾き始めました。若い人には分からないかな(笑)。その後、「上を向いて歩こう」などなど。日本人のお客さんが多いからでしょうね。

このバルの近くには「スペインオムレツの居酒屋」や「いわしの酢漬けの居酒屋」など並んでいるので、はしごするのもいいかもしれません。

最後に、「メゾン・デル・チャンピニオン」の営業時間は以下の通りです。

4-9月 18:00-1:30(週末は2:30まで)
10-3月 土・日・祝のみ上記の時間以外に12:00-16:30も開けるそうです。

皆さん、マドリッドにいらっしゃったら是非お試しください!

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