5月も半ばになって、ようやく肌寒い不安定な天候が終わったかと思ったら、いきなり真夏の暑さになり、30度以上まで上がる日になっています。アンダルシア地方では、40度近くまで上がっているとか。毎年そうですが、最初の暑さは、湿気がないといえども身体にこたえます。
雨が多かった時期が終わり暑くなると、空気が急に乾燥し、さまざまな花粉が飛び始めます。日本で花粉症といえば、多くは杉花粉が原因ですが、スペインではイネ科の植物又はオリーブの花粉がアレルギーを引き起こします。次男が花粉症で、先週の半ばからかなりひどくなり、アレルギーを抑える薬をのんでいても鼻水が出てくるようで、ティッシュが手放せません。日本の方は、なんで今頃花粉症?と不思議に思われるでしょうが、7-8月のイネ科の草が完全に枯れるころまで、続きます。
また私は、年のせいでしょうね。結構歯は丈夫な方でしたが、ひどく虫歯が痛み出し歯医者のお世話になることになりました。
ということで、今日は、スペインの医療制度についてお話したいと思います。
スペインでは日本と違い、公立病院と私立病院でのかかり方が違ってきます。公的な病院は、まず最寄りの診療所で一人ひとり決められている主治医に診てもらってから、必要な場合、専門医による診察に進むこととなります。よほどのことがない限り、最初の主治医の診断で薬の処方箋を発行してもらい、診療は終わります。公的な病院での診療は全く無料で、また、発行される処方箋で薬を買うと、一般では4割負担、年金生活者はなんと無料で薬を買うことができます。
なんと素晴らしい制度、と思われる方も多いでしょうが、問題は専門医に診てもらうまでに時間、日数がかかることです。幸い、今まで我が家では重大な病気をすることがなかったので、困ったことはありませんでしたが。。。
そこで、問題があったときにすぐに専門医に診てもらいたい人は、私立病院にかかることとなります。公的社会保険料とは別に、私的医療保険会社にお金を払って入会するとその保険会社と契約のある病院にかかることができます。こちらでしたら、すぐに専門医に診てもらうことができますが、薬の処方箋をもらっても全額負担になります。
一方、歯の治療には、結構お金がかかります。公立病院にも歯科医はいるのですが、大人は定期健診と抜歯のみです。よって、ほとんどの歯医者は私立のクリニックなのですが、私的医療保険の契約クリニックでも治療にはお金がかかります。たとえば、一般的な虫歯治療、削って詰め物をするのが保険なしで約60€で保険ありでも約半分はかかるということです。私の場合、虫歯が進んでいる上に、日本にいたときにつめた物が取れてしまった歯もあったので、全部で300€弱かかります(保険なし)。とほほほ・・・実は、ちょっと痛みを感じたときもあったのですが、それほどの痛みじゃなかったので放っておいたのです。皆さん、歯が痛み出したら、早めに歯医者さんに行ってくださいね。