シベリアからの寒気が遠ざかり、春の兆しを感じる頃となりました。日本の皆さんもこの冬は寒さが厳しかった分、春が待ち遠しいでしょうね。
前々回の投稿のサッカー関係の話題の中で、今やレアル・マドリッドよりもバルセロナの方が実力は上というようなことを書きました。確かに、スペイン国王杯の準々決勝の第一戦ではそうでした。しかし、第二戦ではバルサのホームスタディアムでの試合だったのですが、五分五分という内容でした。またご存知の方も多いと思いますが、リーガ・エスパニョーラでの成績は、レアル・マドリッドが現在首位で、2位のバルサに10ポイントをつけてのリードとなっています。と言うことで、レアル・マドリッドファンの方にその点は訂正しないといけないかなーと感じておる今日この頃です。
今日の投稿は、美術作品の修復のニュースから2点、お伝えしようと思います。
まずは、2月21日に一般公開になったばかりの「モナ・リザ」のレプリカの話題です。「モナ・リザ」は皆さんご存知のように、レオナルド・ダ・ビンチによる絵画で、フランスのルーブル美術館に所蔵されています。レオナルドの弟子の一人が、ほぼ同時期に描いたというレプリカがプラド美術館にあったそうで、約14年前からプラドで展示されておりました。それをルーブル美術館の依頼で、修復しようとしたところ、女性の周りの真っ黒の絵の具で塗られていた部分の下に「モナ・リザ」と似た風景画が描かれていたことがわかり、その黒の絵の具をはがしたそうです。このレプリカは、2012年3月13日までプラド美術館にて展示された後、ルーブル美術館へ貸し出され、その後また6月に戻ってくると言うことです。
ちなみに、日本でも超有名な「モナ・リザ」は、スペインではイタリアと同じように、「ジオコンダ」と呼ばれています。テレビニュースで「ジオコンダ」と何回も言っていたので、何のことかと調べたら、「モナ・リザ」のことと分かりました。ありがとう!ウィキペディア(笑)。
そして、アルハンブラ宮殿のライオンです。アルハンブラ宮殿内の最も重要な場所の一つ、「ライオンの中庭」にあるライオンの像たちが2006年から5年もの間修復作業をされていましたが、今年になって宮殿内にもどってきました。この修復のおかげで、長い年月の間にこびりついた汚れが取り除かれ、そして耳や模様などが補修され、宮殿が建造された14世紀当初の姿に蘇ったそうです。
また、ライオンの口から出る噴水のシステムも新しいものに替えられたそうです。前の水のシステムでは汚れた石灰分を多く含む水が流れていたそうで、これが故障の原因になったり、システムを傷めたりしていたそうです。そして、中庭の床の部分も修復され、1990年から20年間、中庭の中央部分に入ることができなかったのですが、今回の修復でライオンに近づいて鑑賞できるようになるとのことです。これはまだ少し時間がかかるようで、今年の春に修復完了と言われています。あと、もう少しですね。
素晴らしい芸術作品を後世の人々にも残していくために、修復作業はとても重要な作業です。そして、その修復作業によって新たな発見が見出されることもあるんですね。これから、プラド美術館、アルハンブラ宮殿を訪れる予定のある方は、今日の投稿を思い出してくださいね。
*写真は他サイトより拝借しております。