今年初めての投稿です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月9日にFIFAバロンドール(サッカーの最優秀選手)が発表されましたね。男性ではバルセロナのメッシ選手が3年連続での受賞となりました。そして、女性では澤選手が選ばれ、着物姿の澤選手がとてもきれいで印象的でした。メッシはまだ24歳なので、これからもバロンドールを獲得する可能性が高く、史上初の4回受賞が実現して欲しいと願っています。
サッカーファンの方に耳寄りなホットなニュースをひとつ。それは、来週と再来週に、クラシコ(伝統の一戦)と呼ばれるバルセロナ対レアル・マドリッドの因縁の対決が行われる確率が高まったということです。国王杯での昨日の試合でレアル・マドリッドが準々決勝に進み、明日(12日)に開催されるオサスナ対バルセロナの試合の結果で、その対戦相手が決まることになったのです。ホームアンドアウェイで行われており、先週の試合でバルセロナが4対0でオサスナを下しているので、その確率は大きいです。日本でも放送されるかもしれませんので、サッカーファンの方はどうぞお楽しみに!
さて、前回の投稿で我が家では生ハムの足を堪能しているということをご紹介しましたが、生ハムのことについてもう少し詳しく書きたいと思います。
スペイン産の生ハムには大きくわけて2種類あります。ハモン・セラーノとハモン・イベリコです。これは、原料の豚の種類でわけられており、セラーノは白豚、イベリコは黒豚です。もちろん、ハモン・イベリコの方がおいしく、よって値段も高くなります。
そして、そのハモン・イベリコの中でも豚の育て方によって、また分類されます。その最高級に分類されるのが、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ jamón iberico de bellota です。(あるレストランで食べたときの投稿が過去にありました。こちらです。http://www.spain-column.com/2008/05/post_39.html)これは、放牧地で育てられ、太らされるときにどんぐりの実をえさとした豚を原料とするものだけしか、こう呼ぶことができません。どんぐりの実を食べていてもその量が足りなくて他の飼料を足されたものは、ハモン・イベリコ・デ・レセボという名前になるようです。この写真のような放牧地は、スペインの西部、サラマンカ、エストゥレマドゥラ、ウエルバ地方に広大に広がっており、これらの地方でいいハモンが生産されています。くさい狭い豚小屋ではなく、こんな広いところで育てられたら豚ちゃんは幸せですね。
また、スペイン語のハモンというのは、豚の後ろ足のことを指します。同じように前足も生ハムにされており、こちらはパレータpaleta または パレティージャ paletilla になります。パレータはハモンよりは安価ですが、豚の種類によってはとてもおいしいものもありますので、お値打ちかもしれません。
スペインにいらっしゃるなら、生ハムに関する知識をちょこっと入れて、ぜひともおいしい生ハムを召し上がっていただきたいと思います。