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2012年01月 アーカイブ

2012年01月12日

ハモン・イベリコ

今年初めての投稿です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1月9日にFIFAバロンドール(サッカーの最優秀選手)が発表されましたね。男性ではバルセロナのメッシ選手が3年連続での受賞となりました。そして、女性では澤選手が選ばれ、着物姿の澤選手がとてもきれいで印象的でした。メッシはまだ24歳なので、これからもバロンドールを獲得する可能性が高く、史上初の4回受賞が実現して欲しいと願っています。

サッカーファンの方に耳寄りなホットなニュースをひとつ。それは、来週と再来週に、クラシコ(伝統の一戦)と呼ばれるバルセロナ対レアル・マドリッドの因縁の対決が行われる確率が高まったということです。国王杯での昨日の試合でレアル・マドリッドが準々決勝に進み、明日(12日)に開催されるオサスナ対バルセロナの試合の結果で、その対戦相手が決まることになったのです。ホームアンドアウェイで行われており、先週の試合でバルセロナが4対0でオサスナを下しているので、その確率は大きいです。日本でも放送されるかもしれませんので、サッカーファンの方はどうぞお楽しみに!

さて、前回の投稿で我が家では生ハムの足を堪能しているということをご紹介しましたが、生ハムのことについてもう少し詳しく書きたいと思います。

スペイン産の生ハムには大きくわけて2種類あります。ハモン・セラーノとハモン・イベリコです。これは、原料の豚の種類でわけられており、セラーノは白豚、イベリコは黒豚です。もちろん、ハモン・イベリコの方がおいしく、よって値段も高くなります。

そして、そのハモン・イベリコの中でも豚の育て方によって、また分類されます。その最高級に分類されるのが、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ jamón iberico de bellota です。(あるレストランで食べたときの投稿が過去にありました。こちらです。http://www.spain-column.com/2008/05/post_39.html)これは、放牧地で育てられ、太らされるときにどんぐりの実をえさとした豚を原料とするものだけしか、こう呼ぶことができません。どんぐりの実を食べていてもその量が足りなくて他の飼料を足されたものは、ハモン・イベリコ・デ・レセボという名前になるようです。この写真のような放牧地は、スペインの西部、サラマンカ、エストゥレマドゥラ、ウエルバ地方に広大に広がっており、これらの地方でいいハモンが生産されています。くさい狭い豚小屋ではなく、こんな広いところで育てられたら豚ちゃんは幸せですね。

dehesa.jpg
   他サイトより拝借しております。

また、スペイン語のハモンというのは、豚の後ろ足のことを指します。同じように前足も生ハムにされており、こちらはパレータpaleta または パレティージャ paletilla になります。パレータはハモンよりは安価ですが、豚の種類によってはとてもおいしいものもありますので、お値打ちかもしれません。

スペインにいらっしゃるなら、生ハムに関する知識をちょこっと入れて、ぜひともおいしい生ハムを召し上がっていただきたいと思います。

2012年01月26日

グラナダ焼きとウベダ焼き

スペインではこの冬は雨が少なく、ここマドリッドでは快晴の日が続いています。内陸にあるので最低気温は-1度から-3度とかなり冷え込みがきびしいのですが、日中は12度くらいまで上がり、太陽がさんさんと照りつけ、昼間はコートも要らないくらいです。バレンシアからアンダルシアの地中海沿岸地方では最高気温が17-18度まで上がり、冬とは思えない気候になっているようです。でも、雨が少ないのは、そろそろ農作物に影響が出始めているようで心配です。

またまたサッカーネタで恐縮ですが、前回の投稿で書いたように、国王杯でのエル・クラシコが実現しています(準々決勝でのレアルマドリッド対バルセロナ)。ホーム・アンド・アウェイ方式で行われており、第一戦はレアルのホームにおいて1対2でバルサが勝利を収めました。そして、今日(1月25日)、第二戦がバルサのホームで行われます。100年以上の歴史をもつ両チームは、かなり昔からよきライバルとして注目を集めてきたわけですが、最近ではご存知のようにバルサの方が優位に立っているようです。第一戦でも、試合結果は1対2で、ボール支配率はレアルが30%、バルサが70%でした。レアルのホームでこれだけバルサが優位に立たれると、レアルファンはさぞ悔しいことだと思います。

そして、準々決勝の4試合のうち、一つは昨夜結果がでました。なんと、セグンダB(ベー)のミランデスというチームが勝ち残りました。セグンダBというのは、日本で言うとJ2よりもさらに一段階下のリーグなのです。なので、選手の中にはプロフェッショナルではなく、他の仕事を持ちながら練習と試合をしている人もいるそうです。ニュースでその様子が伝えられていました。カップ戦は弱小チームが勝ちあがってくることが何度かありましたが、準決勝にまで進むのは初めてということです。チームの予算も少ない中、選手とそのサポーターには拍手を送りたいですね。

またまた前置きが長くなりました。去年の暮にタラベラ焼きについて書きましたが、今日は他のスペイン陶器をいくつかご紹介したいと思います。

日本でも各地に焼き物の産地があり、それぞれ特徴がありますね。スペインでも同じで、あちこちにそれぞれの特徴をもつ素敵な焼き物があります。その中で私が好きなのは、グラナダ焼きです。なんといっても、青と緑の色がとても涼しげで美しいです。よく見ると、絵付けはそんなに繊細ではなく、わたしにでもかけるようですね(と言ったらおこられるかな?)。でも、素朴な味わいがとても気に入っています。

granada.jpg
   グラナダで買ったサラダボールたち。結構使用頻度が高く、ふちがかけてきてしまいました。

そして、これは実際には持っていないのですが、緑色がとても美しいウベダの焼き物です。

Ubeda_-_10.jpg
   他サイトよりの拝借です。

ウベダはハエンの近くにある村です。パラドールもある村なのですが、車がないと公共交通機関ではちょっと不便なところです。聞いたこともないという方もいらっしゃると思うので、地図を載せましょう。
mapa%20ubeda.jpg
   
グラナダ焼きにしてもウベダ焼きにしても、アラブの香りがぷんぷんと漂う焼き物ですね。ウベダ焼きはウベダまで行かなくても、ハエンやグラナダのお店にもあるかもしれませんので、探してみてくださいね。お土産にもとても喜ばれると思います。

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