9月に入りましたね。毎年、9月の投稿には長い夏休みが終わってやれやれだというコメントを書いていますが、スペインは夏休みが日本の2倍の長さなので、日本の世のお母様方の思いの2倍「やれやれ」を感じております。そんな中、いつものようにお昼のニュースのスポーツコーナー(Televisión Española)をボーっと見ていたら、日本の10歳の少年がバルセロナの下部組織へ入団したというニュースが流れたじゃないですか。。。前からこのコラムを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、FCバルセロナは我が家が熱狂的に応援するチーム。昨シーズンも、スペインリーグ、そしてヨーロッパチャンピオンズリーグと優勝し、また先々週末から始まった今シーズンも好スタートを切っています。
早速その10歳の日本人の男の子のことをネットで検索してみたら、いくつかヒットしました。日本のテレビはすかさずその話題を取り上げていたようですね。テレビで放映されたらしい動画で久保君のプレーを見ました。10歳とは思えないボール捌きには驚きました。数年後、FCバルセロナのBチームやAチームでメッシのように活躍できる日を楽しみに、応援していきたいと思っています。
前置きが長くなりました。
今日書きたいと思っているのは、Castell(人間の塔)についてです。前回の投稿でスペインはユネスコの世界遺産の登録数が世界第二位ということを書きましたが、このCastellは2010年に登録された無形文化遺産です。
「百聞は一見にしかず」まずは、You Tubeで見つけた映像をご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=bZDZ0JzgM9E&feature=related
日本のテレビでも取り上げられたりして見たことがある方も多いと思います。Castellと言うのは、カタラン(カタルーニャ地方で話される言葉)でCastillo(お城)という意味の言葉だそうです。このCastellはカタルーニャ地方で約200年伝わる伝統的な催し物で、各地のお祭りやコンクールで実演するために、一年を通して訓練や練習を重ねるそうです。先ほど見ていただいたCastellは8段で構成されています。そうすると一番上は10メートル以上の高さがありますよね。そんな高いところになんの命綱もなく、上がっていく子供達の姿は、感動ものです。
同じCastellでもいろいろな構成があるようです。先ほどの動画のタイトルは、「5de8」とあり、中ほどの1段が5人で8段までの塔です。当然のことながら、1段の人数または、段の数が多くなるほど難しくなります。YouTubeを見ていたら、初めて10段に成功というのを見つけました。ご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=41rz5RtdUY0&NR=1
最後の方のみんなの喜びようには、鳥肌が立ちませんでしたか?
ひとつの塔の完成のためには、たくさんの人の練習と鍛錬が必要ですね。そんな人間の塔を実際に生で見れば、感動もまたひとしおでしょう。
これからカタルーニャ各地でお祭りが開催されますが、その中でCastellの実技が行われるはずです。有名なCastellの団体、バルセロナとヴィラフランカのHPがあって、カレンダーが載っていますので(カタランで書かれているので、いまいちわからない部分もありますが。。。)、そちらを参考にされればどこで見られるか、お分かりいただけると思います。
http://castellersdebarcelona.cat/
http://www.castellersdevilafranca.cat/