サッカーファンの方ならもうご存知でしょうが、今日4月27日にレアル・マドリッド対バルセロナの試合があります。今晩の試合は、ヨーロッパ・チャンピオンズリーグの準決勝の第一戦です。
クラブ創設からもう100年以上も経つという2チームは、いつの時代もよきライバルであり、この2チームの試合は伝統の試合という意味でスペイン語ではクラシコ(Clasico)と呼ばれています。毎年スペインリーグでこのクラシコは2試合あるのですが、今年は、それに加えて3試合、全部で5試合も行われます。それは、国王杯の決勝とチャンピオンズリーグの準決勝の2試合(ホーム・アンド・アウェイ方式)で、しかも約半月の間に4試合が行われるという異例の年になりました。
このコラムを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、我が家はマドリッドに住みながら根っからのバルセロナファンで、もちろんいつもバルセロナを応援しているわけですが、クラシコの試合が何試合も行われる中、いまいち盛り上がりに欠けています。というのは、レアル・マドリッドが本来のスペインサッカーらしからぬ戦い方をしているからです。守りを強化し、カウンターアタックやフリーキックなどで得点を狙う作戦。どんな戦い方でも点を多くとった方が勝ちなんでしょうが、やはりサッカーを見るなら素晴らしいパス回しで得点に結びつける試合運びを見たいと思いませんか?
日本でもこの試合は話題となるはずです。あと2試合残っているクラシコ。どういう結果になるのか、皆さんも注目してください。
さて、もうすぐ5月ですね。ここマドリッドでは、4月上旬に初夏のような天候が続いた後、肌寒い日が多かったですが、ようやく気持ちのいいお天気の日がもどりつつあります。
スペイン南部アンダルシア地方で主要都市のひとつであり、世界遺産都市にも指定されているコルドバ。コルドバには中庭をもつ家が多くありますが、季節の花や緑の鉢で中庭を飾り、その素晴らしさを競うコンクールが毎年行われています。このコンクールは1918年から行われているというので、もう約100年の歴史があるものなんですよ。市役所が主催しているコンクールで勝つために日ごろから中庭の手入れを怠らない家主が多いそうですが、コンクールの間はそれらの家の中庭を一般にも公開しているそうです。今年は5月4日から15日まで。市役所が参加している家をもれなく廻れるように地図とルートまで作ってくれているようです。コルドバの人々の生活の様子が間近で見られるのもとても興味がわきます。一度行ってみたいと思っているお祭りのひとつです。
またこのパティオのコンクールの前には、4月29日から5月2日まで、花で飾った十字架のコンクール、そして、5月4日から8日までは、この地方のワイン、モンティージャ・モリレスの様々な種類のワインが楽しめる、ワイン祭りも開かれます。
メスキータやユダヤ人街を訪れるだけでもとても素晴らしく、絶対満足していただける旅行になるはずですが、せっかくコルドバ旅行を計画されるなら、とてもいい気候で笑顔のコルドバの人々に身近に接することができる5月が超おすすめです。