2011年の1月2日から改正された反タバコ法が施行されています。喫煙を規制する法律は2006年から施行されていましたが、それが今年からかなり厳しく規制されるようになっています。2006年に投稿した記事はこちらhttp://www.spain-column.com/2006/08/_vol8.html (もう5年も経っていたんですね。まさに、「光陰矢のごとし」)
今回の反タバコ法では、公共の場である屋内での喫煙、また、屋外であっても、子供用公園内、学校などの中庭、病院の敷地内などでの喫煙が禁止されました。よって、今までは、レストランやバルで喫煙できるところが多かったのですが、屋内では一切タバコが吸えなくなったのです。
これはもちろん、国民の健康を考えての決定のようです。スペイン厚生省のデータによると、年間約50,000人が喫煙によって死亡しており、また1,000人が受動的な喫煙によって死に至っているそうなのです。これらの数字が、今年の新しい反タバコ法で改善されるでしょうか?
私はそれほど夜には外出しませんが、大学生の長男は友達とバルでサッカーをテレビ観戦したり、飲みに行ったり、ディスコに行ったり・・・夜、とてもお忙しい(笑)です。去年までは、その翌日、夜に着ていった服がものすごくタバコ臭くなり、全部洗濯しなくてはいけませんでしたが、今年になったら、それが全然なくなり、とてもうれしく思っています。ちなみに、スペインでは、18歳から喫煙、飲酒できます。また、長男は19歳ですが、タバコは吸いません。
タバコをすわない人にとっては、とてもうれしい今回の反タバコ法。でも、喫煙者の方にとっては、大変だと思います。特に、飛行機での移動が大変そうです。今回調べてみたら、マドリード、バラハス空港のターミナルからは喫煙コーナーが撤去されたようです。http://www.aena.es/csee/Satellite?Language=EN_GB&SiteName=MAD&c=Page&cid=1166800121135&pagename=Comunes%2FModuloPopUp なので、屋外に出る時まで、我慢してください。
一方、バルの経営者も黙ってはいません。なぜなら、ゆっくりタバコが吸えないなら、バルに行っても仕方ないとバルの利用客が減っているからです。春から夏に増える、屋外のテラサ席、ここならタバコは禁止されていないので、屋外ストーブを使うなどして冬でもテラサ席を設けようというところも少なくないそうです。ストーブがなくても、日中で晴れていたら、冬でも結構暖かいと思います。たばこを吸われる方、休憩、お食事はテラサ席のあるお店を探してください。