スペインコラム

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日は1月6日。東方から三人の王様達がプレゼントをたくさん持ってきてくれる、「レイジェス・マゴス（東方三賢人）の日」で祝日となっています。5日の夕方に各地で開催されるレイジェスのパレードに子供を連れて行く人たちのため、5日午後もお休みという企業も多いようです。

パレードやこの1月6日のスペインでの習慣については、2007年の投稿「Reyes Magosがやってきた！」に書いておりますので、よろしかったらご覧下さい。http://www.spain-column.com/2007/01/reyes_magos_1.html

今年は、大学生の長男が、マドリッドのパレードにアルバイトで参加することになりました。友達のお母さんがテレビション・エスパニョーラ（スペインの代表的なテレビ局）で働いており、そのおかげでアルバイトできることになったのです。パレードに参加する山車（多くは飾りをつけたトラック）は様々な企業や団体が宣伝も兼ねて出しています。息子はそのテレビション・エスパニョーラの山車で郵便屋さんの役をやったのですが、6時半から約2時間のパレードのためにお昼過ぎから行っていなければならず、結構疲れたようです。でも、友達数人と参加してとても楽しい仕事だったと言っていました。今年のマドリッドのパレードはカステジャーナ通りを、ヌエボス・ミニステリオスからしべーレス広場まで行っていたようです。年によってパレードする場所は変わるようなので、見学されたい方はネット等で調べてくださいね。

上記の2007年の投稿では、「我が家はロスコンは買いません」と断言していますが、今年は初めてロスコンを買ってみました。おいしいスイーツを日本でたくさん食べてきた私にとって、スペインのスイーツはパサパサしている上に甘すぎるので、あまり好きではないのですが、Mallorcaという1931年創業のマドリッドで有名な、お店が家の近くに出来たので、買ってみたのです。このMallorcaは、ケーキやパン、ワインやお惣菜を買うことも出来るし、サンドイッチなどもおいしいのでお気に入りの店です。また、お店で食べたり飲んだりすることもできます。

今年初めて買ったロスコンは、カスタードクリーム入り。もともとは何もクリームが入ってないものが主流だったようですが、最近は、クリーム入りのものが多くなってきているようです。今日行った、Mallorcaでは、クリームなしのアーモンドだけのもの、フルーツの砂糖漬けの飾りがあるもの、そして、生クリーム入り、カスタードクリーム入り、チョコレートクリーム入りの5種類がありました。それぞれ、食べる人数によって様々な大きさのものが用意されていました。一番小さなものを買いましたが、これが15,5€。スーパーマーケットなどでは、もっと大きいもので6-7€だったので、倍くらいの値段です。

ロスコンに入っていたおまけ、長男の食べた一切れに当たりでした。

このMallorca、マドリッド内にたくさんお店がありますので、ちょっとおなかがすいたとき、コーヒーといっしょに甘いものを食べたり、軽い食事にサンドイッチをつまんだりするのもお勧めです。

2011年の1月2日から改正された反タバコ法が施行されています。喫煙を規制する法律は2006年から施行されていましたが、それが今年からかなり厳しく規制されるようになっています。2006年に投稿した記事はこちらhttp://www.spain-column.com/2006/08/_vol8.html　（もう5年も経っていたんですね。まさに、「光陰矢のごとし」）

今回の反タバコ法では、公共の場である屋内での喫煙、また、屋外であっても、子供用公園内、学校などの中庭、病院の敷地内などでの喫煙が禁止されました。よって、今までは、レストランやバルで喫煙できるところが多かったのですが、屋内では一切タバコが吸えなくなったのです。

これはもちろん、国民の健康を考えての決定のようです。スペイン厚生省のデータによると、年間約50,000人が喫煙によって死亡しており、また1,000人が受動的な喫煙によって死に至っているそうなのです。これらの数字が、今年の新しい反タバコ法で改善されるでしょうか？

私はそれほど夜には外出しませんが、大学生の長男は友達とバルでサッカーをテレビ観戦したり、飲みに行ったり、ディスコに行ったり・・・夜、とてもお忙しい（笑）です。去年までは、その翌日、夜に着ていった服がものすごくタバコ臭くなり、全部洗濯しなくてはいけませんでしたが、今年になったら、それが全然なくなり、とてもうれしく思っています。ちなみに、スペインでは、18歳から喫煙、飲酒できます。また、長男は19歳ですが、タバコは吸いません。

タバコをすわない人にとっては、とてもうれしい今回の反タバコ法。でも、喫煙者の方にとっては、大変だと思います。特に、飛行機での移動が大変そうです。今回調べてみたら、マドリード、バラハス空港のターミナルからは喫煙コーナーが撤去されたようです。http://www.aena.es/csee/Satellite?Language=EN_GB&SiteName=MAD&c=Page&cid=1166800121135&pagename=Comunes%2FModuloPopUp　なので、屋外に出る時まで、我慢してください。

一方、バルの経営者も黙ってはいません。なぜなら、ゆっくりタバコが吸えないなら、バルに行っても仕方ないとバルの利用客が減っているからです。春から夏に増える、屋外のテラサ席、ここならタバコは禁止されていないので、屋外ストーブを使うなどして冬でもテラサ席を設けようというところも少なくないそうです。ストーブがなくても、日中で晴れていたら、冬でも結構暖かいと思います。たばこを吸われる方、休憩、お食事はテラサ席のあるお店を探してください。

　　　　こういうテラサ席のあるレストラン、バルはたくさんあります。
　　　　他サイトから拝借している写真です。