11月ももうすぐ終わり。そして今年もあと1ヶ月強になってしまいましたね。ここ、マドリードでは寒さが身にしみる気候となっています。こんな寒い季節は、日本では家族でお鍋を囲むと、身体も心もあったまりますねー。そのお鍋に欠かせないのが「ねぎ」です。子供の頃はねぎや春菊などきらいなものだったのに、そのおいしさがわかる年になってもう久しいです。ま、余談はこれくらいで。日本では冬の野菜の代表としてねぎがありますが、スペインのカタルーニャ地方にも寒くなってくると有名なねぎが登場します。それが、カルソッツCalçotsです。
カルソッツは日本にあるいろいろな種類のねぎとは違います。関東地方でよく食べられる長ネギみたいに白い部分が長いですが、もっと細いです。スペイン全土では栽培されておらず、主にカタルーニャ地方だけで作られています。このカルソッツを炭火で焼いて食べるのが、カルソタデスと呼ばれるものです。
スペインでは、昼食に一番充実した食事を取ります。その昼食は、プリメルプラト(一皿目)に野菜や卵やスープなど、セグンドプラト(二皿目)にお肉や魚などを、最後にポストレ(デザート)を食べます。その、プリメルプラトとしてカルソッツの炭焼き、セグンドプラトにお肉などの炭焼きを食べるのがカルソタデスです。
カルソタデスは、カルソッツが真っ黒になるまで焼いて、外側の皮をむいて、中のやわらかい白い部分に、サルビチャーダというソースをつけていただきます。このソースは、トマト、にんにく、アーモンドとヘーゼルナッツを炒って粉にしたもの、トーストしたパンの粉、ニョラと呼ばれるピーマンの一種、オリーブオイル、酢、塩でできているということです。
真っ黒になった皮をむいて食べるので、お洋服が汚れる可能性大です。ですので、カルソッツを食べるときは写真のように、エプロンをつけ、長いまま手で食べます。
この時期カタルーニャにいらっしゃる方はもちろん、またカタルーニャでなくても食べられるレストランがあるようなので(マドリードにはありますよ)このカルソッツ、是非お試しください。
***写真は他サイトより拝借しています。***