先週末の11月6日と7日にローマ法王ベネディクト16世がスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラとバルセロナを訪れました。熱心なカトリック信者が多いスペインでは、まるで人気スターを迎えるがごとく、ローマ法王を熱狂的に歓迎します。
この2日間の日程でローマ法王は、いくつかの行事に参加しましたが、中でも注目すべきは、あのバルセロナのサグラダ・ファミリアでのミサです。このミサで、1882年に着工され未だに建築中のサグラダ・ファミリアが、法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」として認定されました。このミサの模様がテレビで生中継され、しばらくの間、食い入るように見ておりました。
私はバルセロナにはこれまで何回も訪問していますが、サグラダ・ファミリアの中へ入っての観光はもうかれこれ十数年前になってしまいます。そのときの記憶から考えると、今回のミサの中継では、建築が終わりもう完成したかのような美しい内部が映し出されていました。しかし、いろいろ情報を調べてみると、まだまだ建築は続けられるようで、ガウディがなくなってから100年にあたる2026年に完成予定だと言われているようです。また、それは到底無理で、2256年になると予想している専門家もいるそうです。そうなると現在生きている人々は完成の日を迎えるのは絶対無理ですね。
公式HPでは、サグラダ・ファミリアのたくさんの写真を見ることができます。
http://www.sagradafamilia.cat/sf-cast/docs_instit/images.php
また、建築の歴史も写真で追うことができます。
http://www.sagradafamilia.cat/sf-cast/docs_instit/historia2.php#
バシリカとして認定されたサグラダ・ファミリアを訪れようと、月曜日から長蛇の列ができているそうです。テレビニュースでインタビューされた観光客は、内部の美しさを絶賛していました。列を作って観光する人々の中には、バルセロナ市民も多いようで、しばらくはサグラダ・ファミリア人気が続くことでしょう。
スペイン旅行された方の多くは、ほとんどと言っていいほど、サグラダ・ファミリアを観光されていると思います。ここ数年、工事が大幅に進んだこのバシリカを再訪する価値は大です。私も是非こんどバルセロナに行くときは、中を見学したいです。