スペインの学校制度は州によって違います。今週の月曜日、9月13日からマドリッド州をはじめ、いくつかの州で新学年がスタートしました。
日本の4月の新学年スタートと同じように、親達は学習用品や学校で必要になるもの等々、買い揃えなくてはならないので大変です。おまけに、スペインでは(他の州ではどうかわかりませんが)教科書に、ビニールカバーをかける習慣があって、それは教科書の大きさに合わせて切ったり、テープを貼ったりする作業が大変です。今年中学4年生(スペインでは中学が4年生まであります)になる次男は、今年は教科書が少なくて、助かりました。
3年生のときの国語の教科書とカバーにするビニール(forra)
文房具屋さんで筒になっているものを買ってきます。
約12年前、スペインに来て間もない頃、いろいろ生活の中でスペイン語がもちろん必要になりますが、スペインに移住することが決まってからラジオ講座で独習しかしていなかった私は、やはりたどたどしいスペイン語しか話すことができず(今もあまり進歩がないようですが、とほほ・・・)、よく話の相手に「英語の方がいいですか?」と聞かれたことがあります。まあ、英語は中学から習っていますし、スペイン語より語彙力はあったので、「英語でお願いします」と言ったらどうなったと思いますか?余計わからない(汗)。。。というのは、今の中高年の方の中高生時代の英語教育はかなり質が悪かったようなのです。
スペイン語を少しでも習った方ならご存知でしょうが、スペイン語のアルファベットはほとんど英語のアルファベットと同じで、スペイン語はローマ字読みにしていけば発音ができます。それで、英語に慣れていない人は、英語の単語もローマ字読みをしてしまう。たとえば、お金という意味のMoney、これがなんと「モネイ」になってしまうんです。そう発音されると、なんのことだかわかりませんよね?
そんな英語のひどさに気がついたのか、今スペインでは英語教育に力が入れられています。マドリッド州では公立の206校でスペイン語と英語のバイリンガル教育が行われています。バイリンガル校に実際に行っている子に話を聞いたことがあるのですが、教科としての英語に力を入れるのはもちろんのこと、理科や社会などの教科を英語で教えられているというのです。まだ公立校でのこの政策は始まってから数年しか経っていませんので、どういう効果がでるのかまだいえませんが、少なくともお土産屋さんやレストランなどでまったく英語が通じないという状況は改善されていくことでしょう。しかし、英語での応対は若い人を選んだほうがよさそうですね。