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2010年09月 アーカイブ

2010年09月02日

長かったバケーションも終了です

日本の皆様、残暑お見舞い申し上げます!

今年も7月の初旬から8月20日まで日本に一時帰国しておりまして、8月は投稿をお休みさせていただいておりました。今年の日本はとても暑い夏でしたよね。日本はまだまだ猛暑が続いているそうで、本当にお気の毒様です。スペインもとても暑い夏だったようで、アンダルシアのセビージャなどでは40度近くまで気温が上がる日がかなりあったようです。もうこのコラムでも何度も書いておりますが、湿気がないので影にはいると涼しく、家のなかでは扇風機の風があれば心地よく過ごせます。それでも、最高気温が35度以上になるとちょっとバテ気味になってしまいます。日本の大阪や名古屋では35度以上の気温+湿気、早く秋らしい天気になるといいですね。

今日から9月。学校が始まるまではまだ少し(学校によって違いますが、あと大体1週間くらい)ありますが、大多数の社会人は今日からお仕事復帰のようです。2週間から1ヶ月の休みからの復帰はつらいようで、テレビのニュースなどでバケーション後病として、機嫌が悪い、集中力がないなどの精神的なもの、身体に現れるいろいろな体調不良があるとレポートしていました。

日本人は、1週間くらいの休暇ならなんとか過ごせるでしょうが、それ以上となると時間をもてあましてしまって(もちろんお金がたくさんあっていろいろと旅行できるのならいいのでしょうが)、仕事に復帰できることを喜ぶ人も多いのではないでしょうか?もうスペインでの生活が12年になる私も、もし家族で海辺に一ヶ月滞在することとなったら、、、ちょっと考えてしまうかもしれませんね。特に何かをするというのではなく、家族でいろいろおしゃべりしながら、食事をしたりして楽しく過ごすというのが、昔からあたりまえなスペイン人ならではのバケーションの習慣なんでしょう。本当に、これも何度も書いていることですが、お国柄でこうも違うものなんですよねえ。

世界最高リーグとされている、サッカーのスペインリーグも先週末から2010-11年のシーズンが始まりました。我が家が応援するFCバルセロナは、今シーズンからスペイン代表チームのストライカーとして活躍したビジャが加入し、さらなる戦力アップができました。、初戦はアウェイでラシン・デ・サンタンデールと戦いましたが、0対3で快勝しました。皆さん、覚えていらっしゃるでしょうか?南アフリカのワールドカップ決勝で、決勝ゴールを決めた、イニエスタ選手。彼がその今シーズンの最初の試合で、後半に交代でピッチを出るとき、サンタンデールのサポータたちも、彼に拍手を送ったという素晴らしい光景を見ることができました。相手チームをののしったり、ブーイングすることはよくあっても、こういうことは滅多にないことなんですよ。

先週の金曜日には、先シーズンのヨーロッパカップで優勝したアトレティコ・マドリードが、チャンピオンズリーグで優勝したイタリアのインテルを下しました。そして、レアル・マドリードの監督に、バルセロナの宿敵、モウリーニョ氏が就任しました。今シーズンもスペインリーグは大いに盛り上がりをみせてくれることでしょう。

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 スペイン人にとって今年の夏の一番の思い出ですね。

そして、このマドリードからのコラムも、途中お休みしたりしていましたが、ベッカムがレアル・マドリードに移籍した2003年から書き始めており、もう丸7年になりました。だんだんネタもなくなりつつあるのですが(汗)、これからもスペインの素晴らしいところをどんどんご紹介していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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   この写真のようなスペインならではの風景もたくさん載せていきたいです。

2010年09月16日

新学年のスタートです!

スペインの学校制度は州によって違います。今週の月曜日、9月13日からマドリッド州をはじめ、いくつかの州で新学年がスタートしました。

日本の4月の新学年スタートと同じように、親達は学習用品や学校で必要になるもの等々、買い揃えなくてはならないので大変です。おまけに、スペインでは(他の州ではどうかわかりませんが)教科書に、ビニールカバーをかける習慣があって、それは教科書の大きさに合わせて切ったり、テープを貼ったりする作業が大変です。今年中学4年生(スペインでは中学が4年生まであります)になる次男は、今年は教科書が少なくて、助かりました。

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3年生のときの国語の教科書とカバーにするビニール(forra)
   文房具屋さんで筒になっているものを買ってきます。

約12年前、スペインに来て間もない頃、いろいろ生活の中でスペイン語がもちろん必要になりますが、スペインに移住することが決まってからラジオ講座で独習しかしていなかった私は、やはりたどたどしいスペイン語しか話すことができず(今もあまり進歩がないようですが、とほほ・・・)、よく話の相手に「英語の方がいいですか?」と聞かれたことがあります。まあ、英語は中学から習っていますし、スペイン語より語彙力はあったので、「英語でお願いします」と言ったらどうなったと思いますか?余計わからない(汗)。。。というのは、今の中高年の方の中高生時代の英語教育はかなり質が悪かったようなのです。

スペイン語を少しでも習った方ならご存知でしょうが、スペイン語のアルファベットはほとんど英語のアルファベットと同じで、スペイン語はローマ字読みにしていけば発音ができます。それで、英語に慣れていない人は、英語の単語もローマ字読みをしてしまう。たとえば、お金という意味のMoney、これがなんと「モネイ」になってしまうんです。そう発音されると、なんのことだかわかりませんよね?

そんな英語のひどさに気がついたのか、今スペインでは英語教育に力が入れられています。マドリッド州では公立の206校でスペイン語と英語のバイリンガル教育が行われています。バイリンガル校に実際に行っている子に話を聞いたことがあるのですが、教科としての英語に力を入れるのはもちろんのこと、理科や社会などの教科を英語で教えられているというのです。まだ公立校でのこの政策は始まってから数年しか経っていませんので、どういう効果がでるのかまだいえませんが、少なくともお土産屋さんやレストランなどでまったく英語が通じないという状況は改善されていくことでしょう。しかし、英語での応対は若い人を選んだほうがよさそうですね。

2010年09月30日

2010年スペインゼネスト決行

今日、9月29日に6月から予定されていた、ゼネストが決行されました。このストライキは、既に9月始めに国会にて承認された労働法改正に反対する、主要な労働組合が計画したものです。

ゼネストとなると何もかもストップするようなイメージがありましたが、結局はこのストライキに賛成する人と反対の人、両方存在して、すなわち、ストを決行する人と普通に仕事をする人がいて、まったく何もかも止まってしまうということはありませんでした。工場などの多くは閉鎖されたようですが、商業施設などの多くは通常通り。公共交通機関は、ストライキのときでも、最小運行はしなくてはいけないという決まりがあり、それは守られたようです。それでも、労働組合員の過激な人々が、仕事をしようとしている人を阻止しようと実力行使に出た事件があちこちであった様で、テレビニュースで放映されていました。テレビと言えば、テレビ局のうち、テレマドリードという局は、朝から全く放映はしていませんでした。今、学校からもどった息子の話では、一応学校は休校にはならなかったものの、欠席の生徒が多かったようで、映画を見たり復習したりして、授業は進められなかったということです。そして、長男の行く大学では前日に先生から休校と予告されていて、今日はサッカーをして過ごしていました。

今回のスペインのゼネストは久しぶりだったのですが、一つ一つのセクションの個別のストライキは結構、頻繁にあります。たとえば、記憶に新しいのは6月末のマドリード地下鉄のスト。このとき運行された地下鉄は0で、マドリードは大混乱になりました。そのほか、バスやタクシーのストも結構あります。それぞれ、労働者たちの労働条件を良くするためには必要な手段なんでしょうが、結局、利用者が迷惑をこうむるので、本当に少なくしてもらいたいものです。大変な思いをしたのは、タクシーのスト。普段はほとんどタクシーを利用する必要がありませんが、大きいスーツケースを持って家から空港まで移動するときは、タクシーを使っています。去年の冬、一時帰国した帰り、日本の食べ物をぎりぎりの20kgまでつめてバラハス空港に着いた日、不運にもタクシーストライキに遭遇、地下鉄とバスを乗り継いで家まで帰った記憶は、当分忘れられそうにありません。

日本では、ストライキの計画があっても、直前でストが回避されることが多いですが、ヨーロッパでは違います。これらのストライキの情報は、ここに住んでいる人でも当日になるまで分からなかったりするので、日本から旅行に来られる方で事前に把握することは難しいと思います。これから世界中の景気が回復し、ストが少なくなることを祈ります。

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記事とは全く関係ありませんが。
グラナダ アルハンブラ宮殿ヘネラリフェ庭園

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