スペインの卒業式
5月も半ばになりました。ゴールデンウィークも終わり、日本の皆さんは通常の生活にもどり忙しくお過ごしの方が多いと思います。こちらは、前回のコラムを投稿した時は、夏のように暑くなっていたのですが、その後また肌寒い日にもどっており、ここ数日、雲の多い不安定な天候の日が続いています。普通の雲だけならいいのですが、あのアイスランドの火山からの火山灰を含む煙が、スペイン上空に来ているようで、今週に入ってスペインの一部の空港が閉鎖された日もありました。(このコラムを書いているときは全部の空港が再開されています。)日本と直行便があるヨーロッパ主要空港(パリやフランクフルト、ロンドンなど)が閉鎖にはなっていないので、それほど日本ではニュースになっていないようですね。これから夏に向けて、旅行に出る人が多いと思いますので、一日も早く火山の活動が収まればいいのにと願うような気持ちです。
5月半ばのこの時期、スペインでは高校生の卒業式が行われます。去年のちょうど今頃、長男の卒業式に出席しましたので、今日はそのときの経験を書きたいと思います。
卒業生はみんなおしゃれして、とてもGuapo (男の子)、Guapa(女の子)でした。特に女の子は結構露出のあるワンピースを着ている子が多く、驚きました。男の子は、全員スーツできめていました。うちの長男はスーツを持っていなかったので、この日のために新調しましたが、日本でも最近人気のあるZARAに見に行ったら、結構お洒落なスーツがお手ごろな値段であったので、助かりました。
体育館の横の観客席みたいなところに座っている卒業生の男の子たち
スピーチをしている卒業生代表の二人。壇上に座っているのは先生たちです。
話は少しそれますが、そのZARA。日本ではローマ字読みで「ザラ」と呼んでいるようですが、スペイン語では「サラ」と呼ばれています。マドリード市内だけでなく、郊外のショッピングセンターにもお店があり、流行を意識した多くの品揃えでとにかく安いので、スペインでもとっても人気があります。
卒業式は日本のように「厳粛」という雰囲気はほとんどなく、終始楽しく和やかなムードで進みました。父兄もなんだかざわざわしていましたし。息子や娘を写真やビデオに撮るすがた、これは日本もスペインも同じですね。でも、日本は式の間に撮ったりはしないかもしれませんね。
そして、式が終わったら、卒業生達は夕食会、その後ディスコへ繰り出していきました。もう大学の入試まで1ヶ月弱というこの時期に、なんと朝帰りでした。本当に、お国柄でこうも違ってくるのかと、つくづく感じた日でした。