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2010年04月 アーカイブ

2010年04月01日

リスボンに行ったら是非・・・

3月の半ばには春らしい日が続いたものの、この一週間は冬に逆戻りしています。日本と同じように寒暖を繰り返しながら本格的な春になっていくんですね。今年の聖木曜日は明日。学校は先週の金曜日からお休みとなっていて、海や山やふるさとへ旅行に出る人が多く、主要な幹線道路では渋滞が始まったとニュースで言っていました。

今年に入ってからポルトガルへの旅行について書いていましたが、ひとつ大事なことをお伝えするのを忘れていました。リスボンの中心地から西に約6キロのベレンにある、パステイス・デ・ベレンというお店です。甘いものに目がない我が家の大のお気に入りの店です。

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カスタードクリームパイと言えばお分かりいただけるでしょうか?ポルトガルではパステイス・デ・ナタと呼ばれるこのお菓子は、ポルトガルのどこでもあるお菓子らしいですが、なんと言っても、創業1837年というこの老舗のものが最高ということです。注文すると焼きたてをもってきてくれ、外のパイ皮がサクサクしていて、中のクリームはしっとり甘さ控えめ。この日は、グラス入りのミルク・コーヒー、ガラオンと一緒にいただきました。日本のスイーツに慣れていると海外のものって甘すぎるものが多く、またスペインではパサパサしていて、あまりおいしいものがないのですが、ここのお菓子は、スペインから旅行した日本人の友だちも絶賛しています。

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店の中はとても広く、大きな部屋が何個かあって、2・300席はあると思います。今回、この店に来たのはもう4回目になりますが、いつも観光客であふれています。この日も、座るのに行列ができていました。店内はタイルが貼られていてとてもポルトガルらしい雰囲気です。リスボンに旅行されるときは、是非お立ち寄りください!

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2010年04月14日

スペイン人の名前

今日はスペイン人の名前について書こうと思います。日本の皆さんがよく知っているスペイン人は誰でしょう?やっぱり、スポーツ選手が有名でしょうか。テニスのナダル選手、怪我をしてから、最近あまり調子よくないですね。これから全仏オープンまで得意のクレーコートでの試合が続くので、調子を上げていってほしいと思います。

そのナダル選手の名前は、ラファエル・ナダル・パレラ。Nombre(名)がラファエル、Primer Apellido(父方姓)がナダル、 Segundo Apellido(母方姓)がパレラとなります。どこの国でもそうですが、生活していく上で様々な書類に自分のデータを書き入れることがあります。たとえば住民登録や学校の書類などなど、スペインでは、Nombreはもちろんのこと、Primer ApellidoとSegundo Apellido を書き入れる欄があります。うちの家族は全員日本人で、姓はひとつなのでSegundo Apellidoは空欄のままです。

どうして姓がふたつなのか。同じ名の人が多いからだと思います。ご存知のようにスペインはカトリック教の国です。名は聖人の名前や聖母像の象徴(女性の名前でピラールやパロマなど)などから選びます。日本のようにほぼなんでもあり(漢字などは制限がありますが)というわけではありません。そういうわけで、聖人が何人くらいいるのかわかりませんが、同じ名前の人がやたら多いのです。うちの息子の友だちにも、アルバロ、パブロ、ハイメ、ビクトル(全員男の名前)が何人かいて、小学校のときの友だちのアルバロとか、どこどこのビクトルとか言わないと限定できないのでややこしいです。同じクラスで同じ名前の子がいる場合は、クラスのみんなで姓までつけて呼ぶようにしているようです。そして、姓もそれほど種類があるわけではないので、姓がひとつだけだと同姓同名が何人もあって混乱するから、姓を二つ使っているのでしょう。

そのほかに名前で日本と違うことは、女性が結婚していても姓が変わらないことです。別にこれは女性の権利を認めろってことで最近決められたことでもないようです。まあ、そういう方にとっては、どうして父方の姓が先なんだってことになるでしょうが。

そして、スペイン人の名前でもう一つ驚いたことがあります。それは、子供が産まれたとき、親と同じ名前、あるいは祖父、祖母と同じ名前をつけることもあるということです。家族ぐるみで親しいスペイン人の友だちでまさに、父親と同じ名前をつけられた子がいました。アルフォンソという名前です。だからとてもややこしい。アルフォンソ父のときは、そのままアルフォンソ、そしてアルフォンソ子のときはアルフォンシート(これはスペイン語でよく使うのですが、スペイン語を勉強していらっしゃる方はご存知でしょう。縮小辞といって-itoをつけると小さいと言う意味になるものです。)と呼び分けています。まだアルフォンシートが子供のときはいいですが、大きくなったらどうするのでしょうね。

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  コラムの内容と全く関係はありませんが、、、
  スペインのねこちゃんも日本のねこちゃんとよく似ています。

2010年04月28日

サッカー熱、上昇中

日本ではゴールデンウィークに突入ですね。今年はつながり方がよく、最低でも5連休となり、お出かけされる方も多いことと思います。一方、こちらマドリードでは、5月1日はメーデー、2日はマドリード県の日ということで前か後に土日が続くと4連休という年もあるのですが、今年はその1日2日が土日にあたり、また振り替え休日も作られなかったので、普段と変わらない週になっています。

ご存知の方も多いかと思いますが、今日(4月28日)、サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝の第2戦があり、昨日決勝進出を決めたドイツのバイエルン・ミュンヘンの相手が決まります。戦うのは、イタリアのイテンルと我等のバルセロナ。第1戦の結果は3対1でインテルが勝ちました。第1戦のあった先週は、なんとあのアイスランドの火山灰の影響で、バルセロナの選手達はバルセロナからミラノまでバスで移動せざるを得なかったのです。途中、カンヌで一泊したものの、試合前に約1,000kmの距離をバスで移動するのは大変だったと思います。そして、今日夜8時45分から、バルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウでの第2戦。バルセロナが2対0で勝てば、決勝への進出が決まります。

今年のチャンピオンズリーグの決勝は、レアル・マドリードの本拠地、サンティアゴ・ベルナベウで5月22日に開催されます。それで、チャンピオンズリーグの優勝カップが、プエルタ・デル・ソルで一般公開され始めました。バスの中に置かれている優勝カップを写真に撮ったり、触ったりできるそうです。仕事で近くに行った夫が、一般公開の初日に拝みに行こうとしたのですが、バスに入る人で長蛇の列だったということで、カップが収められているバスの写真だけ撮ってきてくれました。このバスはこの後、プラサ・デ・エスパーニャやグラン・ビア、レティーロ公園に移動するということです。

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サッカー、スペインリーグ(Liga BBVA)の方はあと4試合を残すのみとなり、現在のところバルセロナが一位、そして1点差でレアル・マドリードが追っているというこちらも目が話せない状態ですし、リーグが終われば、南アフリカで開催されるワールドカップが待っています。

¿De qué equipo eres?(君はどこのチームのファン?)と聞かれたらそれはすなわち、サッカーのごひいきのチームを指すというくらい、サッカー好きの国民スペイン人。ここ数日、スペイン全土で気温が一気に夏になったかと思うように上がっていますが、その気温と同じくサッカーファンの熱もかなり上昇してきています。今夜の試合、バルセロナが勝つようにみなさんも応援してください!

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