前回の投稿でオビドスへの小旅行について書きましたが、その後お昼ごはんを食べにオビドスから車で約45分くらいのナザレに行きました。オビドスでは何とか傘をささなくてもよかったのですが、ナザレでは本降りになってレストランへの道でずぶ濡れになってしまいました。
ナザレは小さな漁師町。お昼ごはんにいわしの炭焼きをいただいている間に雨がやんでよかったです。レストランから車まで歩いて戻るとき、栗らしきものを売っていたおばあちゃんたちがいました。その民族衣装がいかにもポルトガルらしくて、おもわず写真を撮らせてもらいました。黒ずくめの衣装は未亡人だということ。車に乗ってからナザレの町を出るまで、何人か民族衣装のおばあちゃんを見ましたが、写真が撮れなくて残念。お祭りでもないのに、人々の着ているものが写真に撮りたくなる町ってそうないですよね。
うちの家族だけの旅行だったら、これで泊まっているホテルに戻って、ホテルでだらだら過ごすというのが定番ですが、今回の旅行で一緒だった行動派の友だち家族のおかげで、ナザレから近い、アルコバサ・バターリャの修道院へも足を伸ばすことができました。この二つの修道院は世界遺産に登録されています。
アルコバサのサンタ・マリア修道院。オレンジの木が植えられた美しい回廊が印象に残りました。そのほかこの修道院は、身分の違いのために幸せになれなかった悲しい愛の物語の主人公、ペドロ1世とイネスの石棺があることで有名です。
そして、最後に訪れたのがバターリャの修道院。バターリャに着いてすぐ目の前に現れた堂々とした壮大な建物。その華麗な外観の割には中の教会は、とても簡素な造りで驚くほどでしたが、ステンドグラスがたくさんあり、とてもとても素敵でした。