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芸術センターを訪れて・・・

芸術センターに行ったのは、水曜日の午前中。入り口から入場するときに、かわいい小学校低学年くらいの子供たちの列を見かけました。社会見学に来たんだなとおもわず写真を撮ってしまいました。中に入ると、いるわいるわ、幼稚園から中学生くらいの生徒まで、いくつもの団体がいました。彼らは、絵の前で地べたで座り込み、先生の説明を聞いたり、質問に対して発言をしたり、小さな頃から素晴らしい芸術作品を生で鑑賞しているのです。今はどうか知りませんが、私たちが子供の頃は日本では美術館で絵画を鑑賞するということは、ほとんどありませんでした。それを考えると、マドリッドには偉大な画家の絵を多数所蔵している美術館がいくつかあり、子供たちはとても幸せですよね。

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我が家の二人の息子は、もう大学生、中学3年生と大きくなりましたが、スペインに来てから、どんな素晴らしい芸術の教育を受けるのだろうととても興味がありました。どうしてかというと、何人も世界的に有名な芸術家を輩出している国だからです。でも、学校で図工の時間にやっていることと言えば、独創的なものは何も要求されないものです。何かを模倣するようなものばかり。長男が中学に入ってから絵を何枚か書いて家に持ち帰ってきましたが、既に存在する画家の絵を画集などから選んで、それを模倣したものなのです。スペインに長く住む友人の話によると、学校での図工や音楽の教育はまだ歴史が浅いということで、その点から言うと図工の教育は日本の方が進んでいると言えるかもしれません。また、良く考えれば、素晴らしい芸術家というのは本人の持って生まれた才能いかんで決まるのであって、学校教育で育まれるものではないですものね。

欧米ではどこの国でもそうだと思いますが、スペイン人の家でも、絵やポスターなどを素敵に飾る習慣があります。そのためにどこの町にでも額屋さんがあります。絵を持っていくと、それに合う額と額と絵の間の紙を予算に応じて決めてくれます。もう10年くらい前に家の近くにある額屋さんで額装してもらった、広重の浮世絵。京都で買ったもので2・3千円の安いものだったのですが、こうやって飾るとなかなかではありませんか?
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2009年11月18日 21:44に投稿されたエントリーのページです。

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