バルサ、三冠達成!
2週間前のコラムを書いた日の夜に、ローマでヨーロッパのサッカークラブチームのチャンピオンを決める決勝がありました。結果は、、、そうバルセロナ(略してバルサと呼んでいます)があのマンチェスターを2対0で下し、優勝しました!!!これで、国王杯、スペインリーグ、チャンピオンズリーグと三冠達成!!!です。
決勝が行われたローマからチームがバルセロナに戻った決勝戦の翌日、空港からオープンバスに乗り込み、港から近いコロンブス通りの辺りからホームスタジアム、カンプ・ノウまでパレードが行われ、沿道にはどんだけ!(ふるいですかね?)と思うくらい長い道のりにファンがたくさんつめかけていました。
このパレードが夜6時半ごろから10時前まで、そしてカンプ・ノウでの祝賀会が12時頃まで。カンプ・ノウにもファンが満員。うれしいのはわかるけど、みんなすごく体力あるなーって、テレビ中継を見る私は感心するやら驚くやらでした。ずーっと一瞬も見逃さないぞって、テレビに貼り付いている夫の姿にも驚きでした(これは慣れていますが・・・)。
バルサのすごいところは、もちろん巧妙なパスをつないで相手を翻弄する攻撃的サッカーを魅せてくれるところなのですが、その選手の多くがバルサの下部組織からあがってきた選手というのもあります。今、ヨーロッパで強豪と言われているチームの中で、そういうチームはないんじゃないでしょうか?下手すると、チームの国の出身者を探すのも苦労するくらいです。スペインのチームでありながら、スペイン人が数人というところも、大きな声では言えませんが、あるんですよ。バルサは、今回決勝で活躍した選手11人中、7人も下部チーム出身者なのです。あの、アルゼンチン代表のメッシもその一人です。
メッシは13歳まで母国アルゼンチンで暮らしていて、子供のときからサッカーの才能は抜群だったそうです。しかし、11歳のときに成長ホルモンの分泌異常の病気が見つかり、身長が伸びずサッカーを続けることが困難となり絶望だと思われたとき、お父さんの提案でバルサの入団テストを受けました。バルサのコーチ陣はテスト時に、メッシの小さな体に天才的な能力を見出し、家族全員がバルセロナに移住することを条件に病気の治療費全額を負担することを約束しました。その結果が、今のメッシなのです。
また、今年スペインの1部リーグの監督として1年生のグアルディラもバルサ下部組織出身でバルサで長年プレーしてきた人です。監督に就任してまだ日が浅く38歳とまだ若いのに、厳しいことで有名で、練習に1分でも遅れてきた選手たちに500ユーロ(6万5千円くらい)の罰金を課したことが数回あったそうで、テレビのスポーツニュースで話題となっていました。
早くもブラジル代表選手のカカを獲得を発表した、レアル・マドリード。再就任したばかりのクラブ会長は他にも有名選手の獲得を狙っています。もちろん、バルサも今年活躍した選手が来年も素晴らしいサッカーを魅せてくれるでしょう。日本のサッカーファンのみなさん、来シーズンはぜひ、生でスペインリーグの熱い戦いを体感してみてください。