今日もバルセロナのガウディの作品についてご紹介しようとしていますが、今日、5月27日、バルセロナの人々は落ち着かない日を送っているのをご存知ですか?そうです!今日は、夜8時45分からチャンピオンズリーグの決勝戦が行われるのです。バルセロナの人だけではなく、マドリードに住む我が家も同じです。今シーズン、バルセロナ(サッカーチーム)はとても調子がよく、すでに国王杯とスペインリーグの優勝を決めており、このチャンピオンズリーグも制したら、なんと三冠王に輝き、スペインの歴史ある(約100年くらい)サッカーチームの中で初の快挙となります。また、結果のほうはこのコラムでお知らせします。いいご報告になるといいのですが、、、
スペインが誇る天才建築家アントニオ・ガウディの作品の中からいくつかを、「ガウディをめぐる」としてご紹介してきましたが、今日で最後になります。今回は、ガウディの後期の作品、カサ・バトリョとカサ・ミラです。
カサ・バトリョは、この場所に1875年に建築された建物を所有者のバトリョ氏がガウディに改築を依頼し、1904-06年に実施されたものです。改築されたのは、建物の正面や一階を増やしたり採光のためのパティオを広げたりすることでした。建物正面の装飾は、ガラスやタイルをふんだんに使用し、すいれんの花がいっぱいの池に石を投げ入れたときの様子を思い起こします。
カサ・ミラは1905-10年にミラ家の住居として建築された建物で、その独特な形からラ・ペドレラ(石切り場)とも呼ばれています。建物というより、ひとつの彫刻作品のようにも見えますよね。屋上にも出られるようになっており、そこからのサグラダ・ファミリアも素晴らしいとのことです。
この2つの建物は内部を見学できるようになっており、前回ご紹介したグエル公園と同じように、観光客であふれかえっていました。この二つの建築物のホームページを見たところ、カサ・バトリョには日本語の音声ガイドがあるようですが、カサ・ミラはないみたいですね。HPには日本語の説明はありませんが、観光のご予定のある方はこちらをどうぞ。
カサ・バトリョ http://www.casabatllo.es/
カサ・ミラ http://www.lapedreraeducacio.org/eng/visitaobligada/formularis/info_01.htm
2009年のセマナ・サンタに訪れたバルセロナは約2年ぶりだったのですが、今回バルセロナ市内を訪れてやたら目についたのは、赤い自転車置き場です。市内のいたるところに写真のような自転車置き場があったのですが、これは車の使用を減らすためにバルセロナ市民の交通手段として考案されたもので、残念ながら観光客用のものではありません。地球温暖化対策の一環として始まったものなのでしょうが、こういうものはマドリードにはまだ登場していないので、一歩先をリードされているという感じです。