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2009年05月 アーカイブ

2009年05月13日

ガウディをめぐる:グエル公園

前回、前々回とガウディの初期のイスラム建築の影響を受けた時期の作品を紹介しましたが、今日はガウディの代表的な作品とされていて、自然派主義の時期のグエル公園を紹介します。グエル公園は世界遺産に登録されているだけあって、ガイドブックや様々なHPにもいろいろ説明があるでしょうから、それはここでは省略することにしましょう。

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グエル公園に行ったのはこれが2回目です。前回はもう13年位前、スペインに移住する前に旅行で来たときになりますね。ご存知のように、グエル公園はバルセロナ北部の丘の上にあります。前回は車で行ったのでまったく何も思わなかったのですが、今回は夫と子供たちとは別行動で地下鉄で行ったので、はっきり言ってかなりきつかったです。地下鉄の最寄の駅から徒歩15分とガイドブックには出ていましたが、そのほとんどが坂道です。エスカレータのおかげでだいぶ体力消耗を防げましたが、6本くらいあるエスカレータのうち2本は故障中。そのほかも写真のような急な上り坂を上がっていかなくてはなりません。ということで、個人でグエル公園を地下鉄で行こうとされる方は、元気なときに行かれることをお勧めします。時間があるから夕方にちょっと行ってみようかというのは、かなりきついと思います。地下鉄の駅にもどるときに公園近くのバス停にミニバスが通っているのを見かけましたが、バスは乗り慣れていないと本当にわかりづらいんですよね。ちょっと余談になりますが、マドリードのバス(たぶん他もそうと思いますが、乗ったことがないので)のバス停には名前がありません。だから、降りる場所は周りの景色で判断しなくてはならないのです。

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ようやくついた公園内はご覧のような、人・人・人・・・観光客であふれていました。セマナサンタは他のヨーロッパの人もお休みのようで、マドリードと違って観光客の多さを感じました。友人の話によると、ヨーロッパ内の格安航空会社が出現したおかげで、ここ数年ヨーロッパの若い観光客が激増しているようです。

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有名なタイルのベンチのある広場からの眺めは素晴らしく、とても気持ちいいです。海と一緒にサグラダ・ファミリアも見えています。このコラムの写真を撮るために今回一人でベンチに座っていた私。周りは恋人同士や家族でいっぱいで一人なのは私くらい。でもいやいや一緒に来てもらって、早く帰ろうとされるのもいやですから、一人で来てよかったですう。。。

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2009年05月27日

ガウディをめぐる:カサ・バトリョとカサ・ミラ

今日もバルセロナのガウディの作品についてご紹介しようとしていますが、今日、5月27日、バルセロナの人々は落ち着かない日を送っているのをご存知ですか?そうです!今日は、夜8時45分からチャンピオンズリーグの決勝戦が行われるのです。バルセロナの人だけではなく、マドリードに住む我が家も同じです。今シーズン、バルセロナ(サッカーチーム)はとても調子がよく、すでに国王杯とスペインリーグの優勝を決めており、このチャンピオンズリーグも制したら、なんと三冠王に輝き、スペインの歴史ある(約100年くらい)サッカーチームの中で初の快挙となります。また、結果のほうはこのコラムでお知らせします。いいご報告になるといいのですが、、、

スペインが誇る天才建築家アントニオ・ガウディの作品の中からいくつかを、「ガウディをめぐる」としてご紹介してきましたが、今日で最後になります。今回は、ガウディの後期の作品、カサ・バトリョとカサ・ミラです。

カサ・バトリョは、この場所に1875年に建築された建物を所有者のバトリョ氏がガウディに改築を依頼し、1904-06年に実施されたものです。改築されたのは、建物の正面や一階を増やしたり採光のためのパティオを広げたりすることでした。建物正面の装飾は、ガラスやタイルをふんだんに使用し、すいれんの花がいっぱいの池に石を投げ入れたときの様子を思い起こします。

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カサ・ミラは1905-10年にミラ家の住居として建築された建物で、その独特な形からラ・ペドレラ(石切り場)とも呼ばれています。建物というより、ひとつの彫刻作品のようにも見えますよね。屋上にも出られるようになっており、そこからのサグラダ・ファミリアも素晴らしいとのことです。

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この2つの建物は内部を見学できるようになっており、前回ご紹介したグエル公園と同じように、観光客であふれかえっていました。この二つの建築物のホームページを見たところ、カサ・バトリョには日本語の音声ガイドがあるようですが、カサ・ミラはないみたいですね。HPには日本語の説明はありませんが、観光のご予定のある方はこちらをどうぞ。

カサ・バトリョ http://www.casabatllo.es/
カサ・ミラ http://www.lapedreraeducacio.org/eng/visitaobligada/formularis/info_01.htm

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2009年のセマナ・サンタに訪れたバルセロナは約2年ぶりだったのですが、今回バルセロナ市内を訪れてやたら目についたのは、赤い自転車置き場です。市内のいたるところに写真のような自転車置き場があったのですが、これは車の使用を減らすためにバルセロナ市民の交通手段として考案されたもので、残念ながら観光客用のものではありません。地球温暖化対策の一環として始まったものなのでしょうが、こういうものはマドリードにはまだ登場していないので、一歩先をリードされているという感じです。

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