先週の木曜日からのセマナ・サンタの4連休を利用して、家族でバルセロナに行ってきました。バルセロナは夫のお気に入りの都市なので、マドリードに住み始める前の旅行を含め、もう7~8回くらい行っています。今回の目的は、マドリードから引っ越した友達に会うこととバルサの試合を見ること。今週も引き続き悪天候で、もう4月中旬とは思えない寒さだったのですが、久しぶりに友達とゆっくり話したり、海沿いのレストランでおいしい魚介類を食べたりして楽しく過ごせました。
バルセロナといえばなんといってもガウディの作品ですよね。旅行の途中私だけ別行動で、ガウディの作品の一部を見学しに行きました。今日、ご紹介するのは、1883~88年に建築されたガウディが建築家として資格を取得してからの最初の住宅建築とされている、カサ・ビセンスです。
ガウディの作品は、サグラダ・ファミリアのように美しい曲線が特徴ですが、このカサ・ビセンスにはまったくその特徴がありません。化粧タイルがふんだんに使われており、アラブのイスラム建築の影響を色濃く受けています。タイルは白、緑色のものとこの地方に多くあるという黄色いマリーゴールドのような花が描かれているものが多く使われています。また、シュロの葉をかたどった鉄格子も見事です。これはウィキペディアによれば、ガウディの友人で彫刻家のロレンソ・マタマラの作品だとういうことです。このカサ・ビセンスのまわりには普通の建物が立ち並んでおり、当然のことながらかなり目立つ建築物でした。
家の中は公開されておらず見ることはできません。そのためか、訪れる人も少ないようで、私のほかに数人写真を撮っている人がいるだけで、周りはひっそりしていました。建築物の内部の様子が見られるサイトがありました。http://www.ctv.es/USERS/ags/otros-a.htm こちらをごらんになると、ますますイスラム建築の影響を受けていることがわかりますね。ある部屋の天井はアルハンブラ宮殿を思い起こすような装飾です。
他のガウディの作品についてもご紹介しようと思っています。お楽しみに!