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修学旅行はイタリア8日間

先週まで初夏のような陽気が続いていたかと思うと、今週は冬に逆戻り。最高気温が10度そこそこでまたまたコートやマフラーを引っ張り出しています。このように、スペインの春はとっても気まぐれです。そして、この前の日曜日、3月29日の夜中にサマータイムに変更になりました。このスペインコラムコーナーの第一回目の投稿にサマータイムと気まぐれな春の天候について書いていますので、よかったらもう一度読んでみてください。http://www.spain-column.com/2006/08/ 2006年の8月の投稿となっていますが、これはイベロ・ジャパンのHPをリニューアルした時の日付で、2003年の4月に書いたものです。

現在我が家の長男は修学旅行の真っ最中です。行き先は、イタリア。実はその長男は今年の6月中旬にマドリードの大学の入学試験を控えた受験生。そんな受験生が試験まで3ヶ月を切ったこの時期に修学旅行をするということに驚きませんか?でも、日本とは違う入学試験の仕組みを知ったら納得していただけるでしょう。

まず、大学に入るための選考に使う成績は、高校2年間(スペインは、中学校が4年、高校が2年となっています)の学校の成績が6割、残りの4割が入学試験(日本のセンター試験と同じような統一試験)の成績です。入学試験が終わり、その平均点数が出た後で、希望の大学・学部に願書を出します。日本のように各学部ごとに実施している二次試験はありません。前年度までのデータで大体希望学部でどれくらいの点数が必要かはわかっているので、まったく手の届かないところには願書を出すことはありません。また、第2・3希望と出せますし、6月の入学試験でまったくいい成績が出せなかった受験生には9月に再チャレンジする機会があります。こんな仕組みのおかげで、スペインにはほとんど浪人生というものが生まれません。また、模擬試験というものもまったくなく、日本のような受験に向けて勉強勉強の毎日を送る受験生は皆無です。

大学受験はこんな仕組みですし、いつだったかは覚えていませんが、前のコラムでも書いたように、高校入試はまったくなし。おかげで、日本みたいに勉強に追われる子供たちに出る弊害もないかわりに、ヨーロッパの中でも教育水準は下から数えたほうが早いようです。フィンランドは受験戦争もないのに教育水準が高いから、スペインが教育水準が低いのは他に理由がありそうですね(笑)。

イタリア8日間の行程をご紹介しましょう。最終日にローマからマドリードに戻るのに飛行機を使う以外は全部バス移動です。まず、一日目はスペインの地中海沿岸北部のコスタ・ブラバで一泊。2日目にフランス・モナコを通過し、イタリアへ入国し、イタリア北部の街で一泊。その後、ベネチアで二泊、フィレンツェで一泊、ローマで二泊するようです。見所いっぱいの街で、気の合う仲間と楽しく旅行、本当にうらやましいです。うん十年前に九州に行った高校のときの修学旅行を思い出します。楽しい思い出をたくさん作って無事に帰ってきてほしいと思っています。

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       2007年4月にローマ旅行したときに撮ったものです。

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2009年03月31日 20:47に投稿されたエントリーのページです。

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