秋もかなり深まり、街路樹の葉っぱも美しく黄葉してきました。日本でもようやく寒くなり始めたようですね。
皆さんご存知のようにスペインからは偉大な芸術家がたくさん出ています。芸術の秋を記念して、そんな芸術家を少しずつ紹介しようと考えていたところへ、新たなニュースが舞い込んで来ました。ジュネーブの国連欧州本部内の会議場の天井に描かれた(?)、スペイン、マジョルカ島出身のミケル・バルセロという芸術家の作品のお披露目があったというものです。いつも見ている朝日新聞のホームページに出ていたので、ご存知のかたも多いでしょう。
この作品は、100トン以上の絵の具とアルミニウムが使われているという大胆なものです。私は絵の具のつららが会議中に落ちてきたりしないのかと、少し心配になっていますが、皆さんはどうですか?どのようにこの作品が作られたかというビデオを見つけましたので、興味のある方はこちらをご覧ください。
http://www.elpais.com/videos/cultura/hizo/boveda/Barcelo/elpvidcul/20081118elpepucul_4/Ves/
この作品の作成にかかった費用がなんと約22億2千万円だそうです。想像を絶する金額ですね。そして、その約4割をスペイン政府が負担すると言うことで、スペイン国内で少し前から問題となっており、たびたびニュースになっておりました。全世界で経済危機が叫ばれている中、スペインも決して例外ではなく、失業者の数もかなり増えてきています。ミケル・バルセロが作品を作り始めたころはこんな危機がくるとは全く予想していなかったんでしょうね。
久しぶりにマドリード市内を散策しました。最後によく晴れた秋の一日の写真をご覧ください。