もうすぐ11月に入りますが、スペインでは北極からの冷たい風が入り込んで、すでにコート、マフラー、手袋がほしい気温となっています。大西洋から進んできて、ほぼスペイン全体に雨を降らした前線が東に通過したのです。今朝のマドリードの気温が5度近く、とてもよく晴れていますが、日中は12度くらいまでしか上がらないとのこと。マドリードは都会なのでまだ気温がそれほど下がらないのですが、セゴビアやサラマンカのあるカスティージャ・イ・レオン地方はもっと寒くなっています。
もうこのまま冬に突入というわけではないでしょうが、急に寒くなってもとてもいい暖房設備があるので平気です。それは、ラジエーター。うちはマンションですので、セントラルシステムでボイラーがあり、各部屋にあるつまみをひねるとボイラーから熱いお湯が通って、部屋を暖めるというものです。このラジエーターが大きい部屋だと2つ、そして、玄関やバスルームにもあるので、家全体を暖めることができるようになっているのです。何がいいかって、火を使わないので、とても安全ですし、空気も汚れないんですよね。うちのラジエーターはもう古いタイプのものですが、新しいタイプのものだと、温度調節もできるようになっているようです。
前にある花瓶みたいなものに水を入れて、加湿器みたいな役目をさせることができます。
そして、一軒家ならともかく、マンションでも暖炉を使う家もたくさんあります。インテリアのひとつとして飾りみたいなものだろうと思っていましたが、これが結構使っているようです。近所の家にお邪魔したとき、暖炉を使っているようだったので、「使った後の焼けた灰などの片づけがめんどうでしょう?」って聞いたら、「そんなん、お手伝いさんがやってくれるから、、、」と言われました。ずいぶん前のコラムで書いたことがありますが、お掃除のお手伝いさんを使っている家が結構あります。
隣の家との壁が薄いのか、生活音などの騒音が気になったり、いいことばかりではありませんが、スペインの家で日本にはないものも紹介していこうと思っています。
最後に、10月の最終日曜日だった26日にサマータイムが終わって、日本との時差は8時間になりました。ヨーロッパにお友達がいらっしゃる方、旅行にいらっしゃる方、お気をつけください。