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2008年10月 アーカイブ

2008年10月01日

実りの秋ですね。。。

10月に入り、マドリードでも朝晩の気温がぐっと下がり、秋らしくなってきました。マドリードは内陸なので、1日の気温の変動が激しく、ここ数日高気圧に覆われているので日中の気温が25度くらいまで上がりますが、最低気温は10度くらいです。朝はセーター、昼間は半そでのTシャツでOKです。

秋と言えば、「実りの秋」。テレビのニュースなどで山にきのこ狩りに出かける人が多くなってきたと伝え始めています。私の家の近くに一本オリーブの木があって、実がついてきたので写真をとりました。葉っぱも実も緑色なので分かりにくいですが、ころころと大きくなってきた実がついています。

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ご存知のようにスペインではオリーブの消費が多く、オリーブの生産量が2002年では世界一だったそうです。オリーブオイルの原料となるほか、酢漬けにしたものもよく食べられます。スペインに旅行されたことがある方は、バルなどでビールを頼むと一緒に出てきたのを覚えていらっしゃるでしょう。サラダのトッピングとしてのせられていることも多いです。我が家ではそれほど食べませんが、お客さんがあるときにビールと一緒に出すのに、缶詰を用意しています。これは、種を除いてアンチョビーがつめてあるもの。ビールのおつまみとしておいしいですよね。

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雨の少ない地中海性気候に適したオリーブの木。アンダルシアにはオリーブ畑が広大に広がっています。写真のように、きれいに等間隔に植えられていて、車窓からずーっと見ていても飽きません。しかし、これだけ多いと、夏の開花の時期に、このオリーブの花粉が花粉症の原因となるんですよ。日本のスギ花粉症の症状よりはひどくないようですが。

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  アンダルシアのオリーブ畑。他のサイトより拝借しています。

2008年10月08日

スペインの秋と言えば・・・

スペインの秋と聞いて忘れてならないのは、ワインのためのぶどうの収穫でしょう。スペイン語ではVendimiaベンディミアといいます。このぶどう、いつもお世話になっているウィキペディアによると、スペインがぶどうの作付け面積では世界で第一位ということです。ワイン生産量は、イタリア、フランスに続いて世界で第三位らしいです。

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   ぶどうの収穫の様子。他サイトより拝借。

ワイン大国であるスペインは、地中海性気候でぶどうの生産に適しており、よって全国各地でぶどうが作られ、その地方で特色豊かないろいろな種類のワインが作られています。そのなかでも有名なのは、リオハ地方のワインでしょう。ログローニョ近辺がリオハ地方になります。19世紀後半、フランスのボルドー地方のぶどうが害虫の被害で大打撃を受け、その地方のワイン生産者が移住してワイン生産の技術を伝えたと言うので、有名になるのは当然ですね。

日本に住んでいたころ、我が家の一押しワインはリオハのSigloシグロという名前のものでした。しかし、こちらに住み始めてからのお気に入りは、リベラ・デル・ドゥエロ地方のワインです。リオハ地方の少し西側にあります。このあたりは、朝晩の冷え込みが厳しく、日中はスペインの力強い太陽で気温が上がるので、一日の気温の変動が激しいのでとても良いぶどうができるそうです。

そんなにワイン通でもない主人と私ですが、リベラ・デル・ドゥエロのワインは深みのある味わいが最高と思っています。日本からの駐在員の人たちにもとても人気があります。ProtosやPesqueraという会社のものなら、間違いないでしょう。秋の夜長、スペインワインを片手に、スペイン旅行を計画されてはいかがでしょうか?

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     Protos赤ワインのボトル。他サイトより拝借。

今日、ご紹介したワインは赤ワイン(Vino Tintoヴィノ・ティント)。スペインはその他の種類のワインもたくさん生産しています。それについてはまた今度。

2008年10月15日

ヘレスで乾杯!

スペインでお祝いの席でよく飲まれるシェリー酒、スペイン語ではJerez(ヘレス)と言います。スペインにもう10年も住みながら今まで知らなかったのですが、これもワインの一種なんだそうです。アンダルシアにヘレス・デ・ラ・フロンテーラというところがありますが、その近辺で作られる酒精強化ワインのみをヘレスと呼べるそうです。この辺りの石灰を含んだ土壌が、原料となるパロミノ種の白ぶどうの栽培に適し、また大西洋からの風がヘレスの熟成を助けるということです。

酒精強化ワインとは、醸造過程でアルコールを添加したもので、普通のワインよりアルコール度数が高いです。ヘレスのほかに酒精強化ワインで有名なのは、ポルトガルのポートワインがあります。どの時点でアルコールを加えるかによって、辛口と甘口の違いがでるそうです。ヘレスにも辛口と甘口がありますね。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラには、ヘレスを作るボデーガがたくさんあり、一般の観光客にも公開しているところもたくさんあります。アンダルシア様式の美しい建物の中で、熟成中の樽がならぶ倉庫を見学した後は、試飲もさせてくれますし、安く購入もできるようです。

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  Bodegaのひとつ。 別サイトからお借りしています。

ヘレスの会社で一番有名なのは、Tio Pepe(ティオ・ペペ、ぺぺおじさんと言う意味)。マドリードの中心地、プエルタ・デル・ソルの有名な看板がそのティオ・ペペの宣伝です。今はもう、宣伝と言うよりはもうマドリードの顔となっていますね。

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  プエルタ・デル・ソルのティオ・ペペの看板。これもお借りしました。
  それにしても、Bodegaの写真もこちらもいい空の色でしょう?

スペインでは乾杯のとき、Salud(サルー、ルにアクセント)と言います。Saludは「健康」という意味。乾杯のときに、「健康を祈って」ということなのですね。とてもいい掛け声だと思いませんか?
皆さん、これからお祝い事のあるとき、Saludと言ってヘレスで乾杯しませんか?

2008年10月22日

でも乾杯はやっぱりカバかな?

Cava(カバ)とは、スペインのバルセロナを含むカタルーニャ地方の、ペネデス地区(バルセロナとタラゴナの間にある)で生産されるスパークリングワインのことです。スパークリングワインというと、シャンパンを思い浮かべる人が多いでしょうが、シャンパンと言うのはフランス、シャンパーニュ地方で生産されたもののみを指します。飲み比べたことがないので本当かどうかはわかりませんが、製法は同じ、品質もほとんど変わりがないということです。

カバはコドルニウ、フレシネ、カステルブランチの三大メーカーが大部分を生産しているそうで、たまたま家にコドルニウとカステルブランチのものがありました。クリスマスの時期になると、日本のお歳暮のように主人の勤める会社がカバをいただくことが多く、それを家にもらってきてくれたものです。あまり飲めない我が家ではこうやって年末年始を過ぎても何本かは残ってしまうのでした。

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あまりよく見えませんが、ラベルに書いてあるBRUT(ブリュット)というのは、シャンパンでも使っている味わいの表示でごく辛口という意味です。少し甘めのものがお好きな方はSEMISECO(セミセコ)を選ばれるとよいでしょう。フレシネ社は日本での販売に力を入れているようで、日本語のHPも作成していらっしゃるようですね。シャンパンよりお手頃な価格のカバでこれからの時期、乾杯されてはいかがでしょうか?

2008年10月29日

マフラーが恋しい季節がやってきた!

もうすぐ11月に入りますが、スペインでは北極からの冷たい風が入り込んで、すでにコート、マフラー、手袋がほしい気温となっています。大西洋から進んできて、ほぼスペイン全体に雨を降らした前線が東に通過したのです。今朝のマドリードの気温が5度近く、とてもよく晴れていますが、日中は12度くらいまでしか上がらないとのこと。マドリードは都会なのでまだ気温がそれほど下がらないのですが、セゴビアやサラマンカのあるカスティージャ・イ・レオン地方はもっと寒くなっています。

もうこのまま冬に突入というわけではないでしょうが、急に寒くなってもとてもいい暖房設備があるので平気です。それは、ラジエーター。うちはマンションですので、セントラルシステムでボイラーがあり、各部屋にあるつまみをひねるとボイラーから熱いお湯が通って、部屋を暖めるというものです。このラジエーターが大きい部屋だと2つ、そして、玄関やバスルームにもあるので、家全体を暖めることができるようになっているのです。何がいいかって、火を使わないので、とても安全ですし、空気も汚れないんですよね。うちのラジエーターはもう古いタイプのものですが、新しいタイプのものだと、温度調節もできるようになっているようです。

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   前にある花瓶みたいなものに水を入れて、加湿器みたいな役目をさせることができます。

そして、一軒家ならともかく、マンションでも暖炉を使う家もたくさんあります。インテリアのひとつとして飾りみたいなものだろうと思っていましたが、これが結構使っているようです。近所の家にお邪魔したとき、暖炉を使っているようだったので、「使った後の焼けた灰などの片づけがめんどうでしょう?」って聞いたら、「そんなん、お手伝いさんがやってくれるから、、、」と言われました。ずいぶん前のコラムで書いたことがありますが、お掃除のお手伝いさんを使っている家が結構あります。

隣の家との壁が薄いのか、生活音などの騒音が気になったり、いいことばかりではありませんが、スペインの家で日本にはないものも紹介していこうと思っています。

最後に、10月の最終日曜日だった26日にサマータイムが終わって、日本との時差は8時間になりました。ヨーロッパにお友達がいらっしゃる方、旅行にいらっしゃる方、お気をつけください。

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