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2008年06月 アーカイブ

2008年06月04日

飲むサラダを召し上がれ

3週間くらい前に、「6月10日まで上着をしまいこむな」ということわざがあることをご紹介しましたが、これは、5月に夏のように暑い日があってもまた寒い日があるというものなのですが、今年は本当に雨が多く、ずーっと肌寒い日々が続いていました。一日中雨という日は少なかったのですが、晴れていても、急に暗い雲に覆われて大雨になって、また晴れるという不安定な日が続き、最高気温は20度近くまでしか上がらなかったのです。今週あたりから傘をささなくてもよい天候にようやくなり、今週末から夏のように暑くなると予報されています。

暑くなるとスペインの食卓によく上るのが、ガスパッチョという冷たいスープです。地域によっても違うようですが、主な材料は、トマト・パン・オリーブオイル・にんにく・きゅうり・ピーマンなどで、これらを冷たい水と一緒にミキサーでスープ状にしたものです。かなり歴史のある料理のようで、強い太陽が照りつける中作業をしていた農民がのどの渇きを癒すために、好まれて作られていたそうです。昔は、まだヨーロッパにトマトが知られていなかったので、トマトなしのガスパッチョだったようです。

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写真のガスパッチョは、レストランで注文したもの。このように、トッピングに細かく刻んだ野菜をのせるとおしゃれですね。ゆで卵を刻んだものが出るレストランもあるようです。スペインでも、調理済みの食品が多く出回っていますが、ガスパッチョもたくさんありますねー。牛乳パックのような入れ物に入って売られています。ビタミンいっぱいのガスパッチョ、この時期にスペインにいらっしゃる方は是非召し上がってみてください。

2008年06月11日

スーパーから品物がなくなるという危機

先週のコラムで今年は夏は始まりが遅く、異常気象だということをお伝えしましたが、ことわざの「5月40日(実際には6月9日がその日にあたるそうです)」を過ぎても、最高気温が20度そこそこの肌寒い日が続いていました。ようやく今日あたりから24?5度にあがるそうですが、、、明日で高校1年生(日本では高校2年生)の長男は授業が終わり、早くも夏休みに突入、15日くらいからはマンションのプール開きもあるというのに、早く夏らしくなってほしいと思っているところです。

日本でガソリンの値段が急騰していますよね。もちろん、スペインでも同じで、個人でトラックを所有して荷物を運ぶ仕事をしている人たち(大部分がそのようですが)が「仕事にならない、政府よ、なんとかしてくれ!」ということで、ストに入って3日目となりました。写真のように、怒った運ちゃんたちが主要道路を封鎖してしまったのです。

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  とある新聞のサイトの写真をお借りしました。

運ちゃんたちが3日間ストライキするとどうなるか。生鮮卸売り市場に品物が入荷しなくなり、その結果、私がいつも買い物をしているスーパーでは、今朝、野菜がまったくなし(日持ちするような果物類だけ)、魚も冷凍ものを解凍したもの、お肉は牛肉と豚肉はスペアリブだけという状況になってしまいました。いつまでストライキが続くかわからないと人々が買いだめに走った影響もありますが、、、また、バルセロナでは約7割のガソリンスタンドがガソリンゼロの状態になってしまったそうです。

「あっぱれ!サパテロ首相」と褒めたのに、早く対策を打ち出してくれないとどうなることか。買いたいのに、買うものがないという状況をはじめて経験したという報告でした。

2008年06月18日

EXPO ZARAGOZA 2008

まず、先週お伝えしたトラックの運ちゃんのストのその後です。先週の水曜日の時点でスーパーに生鮮食料品をはじめ牛乳などの基本的な食品などがなくなってしまいましたが、政府が強行手段をとり、道路を封鎖していたトラックを一台ずつ取り除き、また会社に雇われて物を運搬しているトラックを保護したりして(当初は過激なグループがそういう雇われトラックを止めて、荷物を崖下に投げたりしていたので、ストをしていないトラックも怖がって仕事ができなかったのです)、徐々に平常を取り戻しています。一時はどうなることかと思いましたが、なんとか毎日ご飯を食べられています。

さて、6月14日から、スペイン第5の都市、サラゴサで国際博覧会が開催されています。「水と持続可能な開発」をテーマに地球ぐるみの環境保護メッセージを発信する役割を果たすということです。

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サラゴサ国際博覧会のマスコット

このコラムで何回も書いているので、ご存知のように珍しく雨が多い年なので、今年は干ばつの心配はありませんが、スペインは雨が少ない国なので、「水の確保」というのはとても重要な問題です。数年前にかなり水不足が心配された年があって、それ以降、「現在ダムの貯水率は何パーセントです。皆さん、節水に心がけましょう」と毎日、テレビで天気予報の後に放送しています。

開催期間は3ヶ月で、入場が昼の部(午前10時?午後10時)と夜の部(午後8時?午前3時)までに分かれているそうです。この時期、日没が夜10時ごろなので、涼しく廻りたい方は夜の部がよさそうですね。でも、12時過ぎもちゃんとパビリオンが見学できるのでしょうか?まあ、宵っ張りなスペイン人なら大丈夫そうですが、日本じゃ考えられないですよね。

サラゴサへは、スペイン新幹線AVEを利用すれば、マドリードからもバルセロナからも
約1時間半。この時期にスペインにいらっしゃる計画のある方は、是非訪れてみて、愛知万博との違いなどもご覧になるのも楽しいことでしょう。

詳しいことは http://www.expozaragoza2008.es/をご覧ください。英語バージョンもあります。

2008年06月25日

夏休みだ!プールだ!

学校や学年によって、あるいは、追試があるかないかによって、多少前後しますが、ほぼすべての学校が夏休みに入っています。先週の週末から本格的な暑さがやってきましたので、ご覧のようにマンションのプールは大賑わいです。

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プール付のマンション、ましてや、プール付の一戸建ては日本ではとてもとても贅沢なものですが、スペインの旧市街では古い建物が多いので当てはまりませんが、郊外の新しい建物には、それほど豪邸でなくても、プールが付いているところが多いです。そして、ある程度大きなマンションには必ずプールの監視員を雇うことが義務付けられていて、水の事故がないように配慮されています。プール監視員は若い人が多いのですが、誰でもなれるというわけではなく、事故があった際にどうするかというような授業を受け、試験にパスした人でないとなれないということです。ちょっと見えにくいですが、写真の奥の方のパラソルの下にいるのが監視員です。

スペインのプールは、底がななめになっているものが多いです。深いほうは約2メートル半くらいあるのでしょうか。飛び込んでもぶつかって危なくないようになっているようです。赤ちゃんのころから毎日プールがある環境で育つので、幼稚園くらいの小さい子が全く水を怖がらず、飛び込んだりする子もいるんですよ。

我が家の息子たちも、12時ごろから9時ごろまで、お昼ご飯を食べに家に上がってくる2時半から2時間くらいは家にいますが、それ以外はプールに入ったり、マンションや近所の友達と芝生のところでしゃべったりして外で過ごします。なんとものんびりした、日本では全く信じられない夏休みの過ごし方です。

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