飲むサラダを召し上がれ
3週間くらい前に、「6月10日まで上着をしまいこむな」ということわざがあることをご紹介しましたが、これは、5月に夏のように暑い日があってもまた寒い日があるというものなのですが、今年は本当に雨が多く、ずーっと肌寒い日々が続いていました。一日中雨という日は少なかったのですが、晴れていても、急に暗い雲に覆われて大雨になって、また晴れるという不安定な日が続き、最高気温は20度近くまでしか上がらなかったのです。今週あたりから傘をささなくてもよい天候にようやくなり、今週末から夏のように暑くなると予報されています。
暑くなるとスペインの食卓によく上るのが、ガスパッチョという冷たいスープです。地域によっても違うようですが、主な材料は、トマト・パン・オリーブオイル・にんにく・きゅうり・ピーマンなどで、これらを冷たい水と一緒にミキサーでスープ状にしたものです。かなり歴史のある料理のようで、強い太陽が照りつける中作業をしていた農民がのどの渇きを癒すために、好まれて作られていたそうです。昔は、まだヨーロッパにトマトが知られていなかったので、トマトなしのガスパッチョだったようです。
写真のガスパッチョは、レストランで注文したもの。このように、トッピングに細かく刻んだ野菜をのせるとおしゃれですね。ゆで卵を刻んだものが出るレストランもあるようです。スペインでも、調理済みの食品が多く出回っていますが、ガスパッチョもたくさんありますねー。牛乳パックのような入れ物に入って売られています。ビタミンいっぱいのガスパッチョ、この時期にスペインにいらっしゃる方は是非召し上がってみてください。