3月9日の日曜日に、スペインで総選挙が行われ、社会労働党が野党の国民党を破り、サパテロ首相が任務を続けることとなりました。サパテロ首相は、4年前に首相として就任し、イラクからのスペイン軍の撤退、同性愛者の結婚の合法化など斬新な政策を次々と打ち出しました。今回の選挙では、国民等との差はわずかで圧勝というわけではなかったのですが、それらの政策が国民に認められたということでしょう。
とんがり山のようなまゆげがトレードマークのサパテロ首相。他のサイトから拝借。
選挙というと、日本では、選挙カーで「立候補いたしました○○です。よろしくお願いします!」といったイメージがまず思い浮かびますが、ここスペインでは今回の総選挙しかり、市や県の選挙であっても、比例代表制で議員が選出されるので、日本のような選挙カーでの宣伝はまったくありません。
それと、私が驚くのは、投票率の高さです。今回の総選挙の投票率は75%強あったといい、毎回これくらいあるようです。また、うちの長男は高校1年生ですが、その友達の間でも、社会労働党と国民党のどちらがいいかと議論しているそうです。日本では、高校生が政治の話をするなんて、考えられないですよね。まあ、うちの息子は、そんな議論をだまって聞いているようですが。。。
春めいたマドリッドの青い空を見ながら、選挙で感じたことをつづってみました。